第一回F1バルセロナテスト:ドライバー及びコンパウンド別最速ラップタイム比較

C4タイヤを履いてカタロニア・サーキットのホームストレートでスタート練習を行うメルセデスのルイス・ハミルトン、F1バルセロナ合同テスト4日目copyright Pirelli & C. S.p.A.

4日間に渡って開催された2019年シーズン一回目のバルセロナテストが21日に閉幕した。ドライバー別ラップタイム及び、コンパウンド別の最速ラップタイムをまとめる。

搭載燃料量やパワーユニットのモード等が不明であり、何よりも最初のテストが終了しただけであるため、この序列がそのままマシンのパフォーマンス差を表しているわけではないが、一発の速さに関して言えば、上位に位置しているチームは”ある程度は”有望であると言えそうだ。

ただしその逆は成り立たず、下位に沈んでいる事は必ずしも遅い事を意味しない。速く走るためにはマシン性能が求められるが、性能が良くとも遅く走る事は可能だからだ。

コンパウンド別最速ラップタイム

今回のテストには、専用デザインされた5種類のコンパウンドが投入された。C2からC4までのコンパウンドはシーズン中と同じ白色、黄色、赤色のラインが刻まれるが、最も硬いC1と最も柔らかいC5に関してはラインのないものが用意された。

ピレリの発表によれば、各コンパウンド間のパフォーマンス差はコンマ6秒からコンマ7秒。単純にこれを当てはめると跳馬が際立ったスピードを示す事になる。ロングランは別としても、早計ながら今年の跳馬は期待が持てそうだ。

Tyre Driver Time Gap
C5 ニコ・ヒュルケンベルグ 1:17.393
C4 ルイス・ハミルトン 1:17.977 + 0.584
C3 シャルル・ルクレール 1:18.046 + 0.653
C2 ランス・ストロール 1:19.664 + 2.271

ドライバー別ラップタイム

トップタイムはルノーのニコ・ヒュルケンベルグ。これにトロロッソ・ホンダ勢が続いた。いずれもテスト最終4日目に記録された。ただしルノーは走り込めていないのが問題。決して順風満帆とは言えない。

やむを得ない当然の結果だが、遅れてきた名門ウィリアムズが最下位。クビサ曰く何度かパフォーマンスランを行ったとの事だが、残された4日間でどこまで挽回できるか。祈る気持ちで注目したい。

Pos Driver Team Time Tyre Day
1 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:17.393 C5 4
2 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:17.637 C5 4
3 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:17.704 C5 3
4 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:17.762 C5 3
5 ダニエル・リカルド ルノー 1:17.785 C5 4
6 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:17.857 C5 4
7 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:17.977 C4 4
8 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.046 C3 4
9 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:18.161 C3 1
10 ランド・ノリス マクラーレン 1:18.431 C4 4
11 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:18.511 C3 4
12 カルロス・サインツ マクラーレン 1:18.558 C4 1
13 ロマン・グロージャン ハース 1:18.563 C3 4
14 ケビン・マグヌッセン ハース 1:18.720 C3 4
15 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:18.780 C3 4
16 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:18.787 C3 3
17 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1:19.249 C4 3
18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:19.664 C2 4
19 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:19.944 C3 1
20 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ 1:20.997 C3 4
21 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1:21.542 C2 4

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了