アルガルベでの優勝経験持つアルボン「初開催のコースは若手ドライバーにとってのチャンス」
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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが、F1初開催を迎えるアルガルベ・サーキット(ポルティマオ)での2020年FIA-F1世界選手権第12戦ポルトガルGPに先立って抱負を語った。
アルボンはシグナチュールからFIAヨーロッパF3選手権に参戦した2015年にアルガルベ・サーキットで6レースを戦い、優勝1回、2位2回、3位表彰台1回を獲得している。
アレックス・アルボンF1ポルトガルGPに向けて
ポルティマオへ行ったことはある?
うん。ポルティマオはF3時代にポールポジションと表彰台を獲得した事がある良い思い出の場所なんだ。本当にクールなコースで、個性があり、素晴らしいリズムがある。
サーキットに到着してまず目に飛び込んでくるのは、サーキット全体の激しい高低差だ。暑さという面でフィジカル的に厳しいレースになりそうだし、路面がバンピーである事に加えてブラインドコーナーが幾つかあるから、楽しいこと請け合いさ。
コースのどの部分が一番の楽しみ?
ほとんど先が見えない状態で坂を登っていくセクションがあるんだけど、そこはまるでクルマが空に離陸するんじゃないかと錯覚するほどなんだ。かと思えばその後、突如坂を下っていってブラインドコーナーに突入する。
ブレーキをかけてターンインすると、どこに向かっているのか分からないような状況になるんだけど、その後に右側にコーナーが見えてきて、また大きく下るんだ。
ムジェロがそうだったように、新しいコースは楽しいしレースは面白くなる。クルマをサーキットに合わせ込むという点で、チームとしてはサイコロを振るような部分がある。
初開催のコースはF1にとって良い?
新しいコースは経験の浅いドライバーにチャンスを与えてくれると思う。ジュニアカテゴリーを経てきたドライバーは、新しいコースでレースをすることに慣れているからね。
対照的にF1では、経験豊富なドライバーたちが明けても暮れても同じサーキットを走っている。だから、初開催のコースの場合は僕らのコートに幾らかボールが入る事になるし、初日のFP1を迎えるにあたっての勝負が平等になる。
ポルトガルGPの戦いの舞台となるのは、F1初開催を迎えるアルガルベ・サーキットだ。全長4,684m、コーナー数は15と、高低差が大きく現代的なサーキットという点においてはサーキット・オブ・ジ・アメリカズに似ているが、インテルラゴス・サーキットを彷彿とさせる部分もある。DRSゾーンはホームストレートの1箇所。
一帯は「アルガルヴェ・モータースポーツパーク」と呼ばれており、カートコースやオフロードコース、屋内スイミングプールやフィットネスセンターなどを擁する5つ星ホテルやビジネス・インキュベータなどを備える。
F1ポルトガルGPは、日本時間10月23日(金)19時からのフリー走行1で幕を開ける。