2位フェルスタッペン、”馬鹿げた”トラックリミットで1点逃すも「できる限りの事をしたつもり」
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、1点の追加ポイントを狙って刻んだファステストラップが「馬鹿げたトラックリミット」で取り消された事は残念だとしながらも、アルガルベでのRB16Bにはメルセデスを打ち負かす程のペースはなく「できる限りのことをしたつもり」と述べ、一定の満足感を示した。
3番グリッドのフェルスタッペンは、アルファロメオ勢の接触によるセーフティカーからのリスタートを活かし、7周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイク。開始早々に2番手に浮上したが、11周目にDRS圏内への進入を許してしまい再び3番手に後退した。
だが、アンダーカット狙いで35周目にハードタイヤに履き替えると、バルテリ・ボッタスを交わして再び2番手に。最終盤にはフリーストップを得てソフトタイヤに交換し、1分19秒849のファステストラップを刻んだが、ターン14のトラックリミットでタイム抹消となり、エキストラボーナスはボッタスの手に渡った。
レース後会見に臨んだフェルスタッペンは、2位に満足か? それともチャンスを逃したと思うか? と問われ「できる限りのことをしたつもりだ。満足してる」と答えた。
フェルスタッペンは、アルガルベ・サーキットでのRB16Bは「何かが噛み合っておらず」ペースもグリップレベルもメルセデスには「及んでいなかった」と説明した。
「僕らは昨年もここで強さがなかった。それを踏まえると今年は少し改善したと思う。メルセデスの1台には先行できたしね。ただ、2台を捉えるには十分じゃなかった」
「とは言え、2位は上々の結果だ。今シーズンはコース特性に応じて僕らが強かったり、メルセデスが上を行ったりと、浮き沈みの激しい争いになる事は分かっていたから、今日のレースは一貫して攻める事が出来たし、結果も妥当と言えると思う」
「バルテリが序盤にグリップで苦戦していたからプレッシャーをかけようとしたんだけど、僕の後ろにいたルイスの方が明らかにペースが良く、僕らは2台ともパスされてしまった」
「ピットストップでバルテリをオーバーカットできたけど、ハードタイヤでは僕らの方が若干遅く、数周はルイスに追いついていけたけどその後は無理だった」
「レース終盤にバルテリが追い付いてきた事からも、彼らにペースがあった事は確かだ」
ファステストラップが取り消された事については「トラックリミットは馬鹿げてるよ(笑 グラベルを復活させるべきだ!」と不満を示したが、同時に「仕方のない事だし、今後も挑戦し続けて差を埋めていかなきゃならない」と続けた。
一件についてはチーム代表のクリスチャン・ホーナー、アドバイザーのヘルムート・マルコら首脳陣も「一貫性がない」などとして批判しているが、レースディレクターのマイケル・マシはこうした主張を全面的に退けている。
カタロニア・サーキットでの次戦スペインGPについては、舗装の影響で著しくグリップが低いアルガルベとは異なり「真っ当なグリップがある」として、「過去の成績も良いから楽しみだし、各チームの実力も更に明確になるはず」と付け加えた。
第4戦スペインGPは1週間後の5月9日にカタロニア・サーキットで決勝レースが行われる。