アルピーヌ:27戦無敗を誇っていたアロンソ、イモラに続き今回もオコンに敗北…何が起きたのか?
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アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、対チームメイト予選成績で27戦連続無敗を誇っていたが、前戦イモラでその記録は潰え、第3戦ポルトガルGPでも再びエステバン・オコンの前に敗れ去った。
今週末のアロンソは初日を5番手タイムで締め括り、そのスピードは土曜3回目のフリー走行でも衰えず、結果的にはタイムシート14番手と後方に留まったが、11周目に刻んだ1分18秒735がタイム抹消とならなければ3番手に付けていた。
だが、続く午後の予選になると一転。Q2でマークした自身ファステストは1分19秒456とウィリアムズのジョージ・ラッセルより遅く、同じタイミングでオコンが残したタイムからはコンマ9秒近く遅かった。
予選を終えたアロンソはタイヤに全くグリップがなく、FP3から予選までの間に「コンマ8秒から1秒近くを失った」と不満をあらわにしたが「ポイントが穫れるのは明日の決勝だし、スタートタイヤを選べるから、それが戦略面でのアドバンテージに繋がる事を願うよ」と前を向いた。
アロンソとオコンの予選パフォーマンスが大きく開いた原因としては、セットアップが考えられる。アロンソは良い感触を得ていたため、予選に向けてクルマを調整しなかったが、オコンの方は逆に変更を施しそれが「本当に上手く機能してくれた」と語っている。
レーシングディレクターを務めるダビデ・ブリビオはオコンの6番手というリザルトについて「エステバンは今日の全セッションで一貫して非常に素晴らしい仕事をしてくれた。またチームとしても、予選計画を上手くやり遂げてくれた」と述べ満足感を示した。
アロンソについては「残念な結果」であるとしながらも、タイヤ選択の自由があることから「幾つかの戦略オプションがある点はポジティブ」であるとした。