2番手連取のフェルスタッペン、問題はBBWでも振動でもなく「凄くトリッキーな舗装」
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、4月30日(金)に行われた2021 F1第3戦ポルトガルGP初日プラクティスを終えて、予選と決勝に向けて克服すべき最大の課題は「凄くトリッキーな舗装」であり、タイヤの熱入れが鍵になるとの認識を示した。
この日のフリー走行では共にメルセデスが先行した。FP1ではバルテリ・ボッタスが、続くFP2ではルイス・ハミルトンがタイムシートのトップに立ち、フェルスタッペンは両セッションで僅差の2番手に留まった。
いずれのセッションでも些細な問題がフェルスタッペンのガレージを襲った。午前は酷いバイブレーションに、午後はセンサーの故障からブレーキ・バイ・ワイヤ(BBW)のトラブルを抱えたが、最大の問題はこれらではなく路面でありタイヤだった。
最速から0.143秒差の2番手で初日を締め括ったフェルスタッペンは「サーキットは素晴らしいし、ポルティマオに戻ってこれて本当に良い気分」としながらも「ただ、今回もターマックが凄くトリッキーだった。本当に滑りやすくて、みんなそうだと思うけど運転していてあまり楽しくなかった」と語った。
昨年の初開催時には路面が舗装されたばかりで、レースウィーク中は表面に油が浮くなどして非常にスリッピーな状況が続き、初日FP1では125回ものトラックリミットが発生したが、それほどではないにしても依然として滑りやすい状況に変わりはないようだ。何が原因なのか?
フェルスタッペンは構造が強化された今季仕様のピレリタイヤに言及して「昨年と比べてクルマのグリップが少し落ちているのは確かだけど、それを差し引いても凄く厄介な状況」で、「タイヤに熱を入れるのは簡単じゃなかった」として、「タイヤの準備と温度が全て」だと語った。
「だから、僕らとしてはクルマの性能を最大限に引き出す必要がある。マシンの感触は良いけど今週末もメルセデスとはタイトな争いになりそうだし、明日に向けてまだやるべき事があるのは確かだ」
昨年メルセデスが支配的な強さを誇ったアルガルベに対し、レッドブルはフロア周りを中心にアップデートを持ち込んでいるが、こうした状況では適切な評価を下すのは難しいかもしれない。
F1ポルトガルグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月1日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってアルガルベ・サーキットで開催される。