F1エミリア・ロマーニャGP:謎に包まれた接触事故の詳細…ペレスとオコンに召喚命令もお咎めなし

イモラ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年4月16日F1エミリア・ロマーニャGPのFP1にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1エミリア・ロマーニャGPのレーススチュワードは16日(金)のFP1を終えて、レッドブル・ホンダ11号車のセルジオ・ペレスとアルピーヌ31号車のエステバン・オコン、及び両チームの代表者に召喚命令を出した。

オープニングセッション開始から30分が過ぎたところで、両者がビルヌーブ・シケインでマシンを停めた事からセッションは赤旗中断となった。RB16Bの左リアホイールリムはひん曲がりタイヤは破裂。オコン駆るA521は右フロントを損傷した。

映像および無線関連に問題が生じていたため、現時点ではオンボードリプレイ映像を含めて詳細を確認する術がないものの、レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、低速走行中のオコンとアタック中のペレスとの間で接触があったようだと説明した。

4名は現地時間12時30分にスチュワードオフィスへと向かい、5分ほどで各ガレージに戻っていった。聞き取り調査を終えたレーススチュワードは、お咎めなしの裁定を下した。理由はこうだ。

「オコンはペレスを前に行かせるためにターン5の手前で減速した。ただコーナーのイン側に向かっていた。ファステストラップを記録していたペレスとオコンの2台は同時にエイペックスに達し、ギリギリのところでホイール同士が接触した」

「両ドライバーはヒアリングにおいて、一件は不運にもタイミングが噛み合わなかっただけであり、事件発生当時に両者ともチームとのコミュニケーション手段が限られていた、あるいは全くなかった事もあり、どちらにも非がないと合意した」

スチュワードの報告を見る限り、チーム無線に問題が生じていた事が災いとなり、ペレスとオコンの意思疎通が上手くいかずに発生した不運なクラッシュというのが真相のようだ。

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