ペレス、フェルスタッペンの2ndに甘んじる意志なし…2022年にF1チャンピオン獲得目指す

マックス・フェルスタッペンの隣でガッツポーズを取るレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年10月24日F1アメリカGP表彰台セレモニーにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

世界最速を渇望するレーシングドライバーである事を考えれば至極当然の事だが、セルジオ・ペレスはマックス・フェルスタッペンのセカンドドライバーの座に甘んじ続ける意志を持ち合わせていない。2022年はドライバーズタイトルの獲得を目指すと言う。

Estadio Deportivoが伝えたところによるとペレスは母国メキシコGPを前にした2日(火)の会見の中で「ワールドチャンピオンになる事が僕の夢なんだ。来年はレッドブルと共にそれを達成したいと思ってる。だからこそ僕は今、ここにいるんだ」と語った。

来年はレギュレーションの刷新により車体が一新されるため、誰もが同じ土俵でシーズンをスタートさせる事になる。

31歳のメキシコ人ドライバーは今年、レーシングポイント(現アストンマーチン)からミルトンキーンズのチームに移籍した。コロナ渦への財政対策としてメカニカルコンポーネントの開発が事実上禁止されシャシーが前期型の持ち越しとなった事で、今季は移籍組にとって厳しいシーズンとなったが、ペレスは序盤から一貫したパフォーマンスを発揮してポイントを加算。シーズン終盤に向けて更に調子を整えつつある。

ペレスは第6戦アゼルバイジャンGPで移籍後初優勝を果たすと翌フランスGPでも3位表彰台を獲得。グリッド随一のレース巧者の名に恥じない活躍を見せたが、1ラップの予選ペースという点ではチームメイトに見劣りする部分もあり、その後はトップ3から遠ざる時期もあった。

だがトルコGPで9戦ぶりに表彰台に上がると、続く前戦アメリカGPでは週末を通して首位を争う速さを見せ、予選ではフェルスタッペンから0.244秒遅れの3番グリッドを獲得。体調不良に加えてシステムの故障により1滴も水分が補給できない過酷な条件ながらも決勝では3位フィニッシュを果たし、2017年以来、4年ぶりの連続W表彰台をチームにもたらした。

ペレスはエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される11月5~7日の母国グランプリで今季5度目の表彰台獲得を目指す事になるが、過去2戦の勢いとメキシコにおけるレッドブル・ホンダの過去の競争力を考えると優勝争いを演じる可能性も十分に有り得る。

仮にメキシコでフェルスタッペンをリードした場合、ペレスはチームメイトに勝利を譲るのだろうか?

Marcaによるとペレスは「本当に難しい問題だ」と述べる一方、ドライバー足る者は何よりもチームに貢献する事が重要だとして、ドライバーズチャンピオンを狙うフェルスタッペンをサポートすると共に、コンストラクタータイトルの獲得を最優先に考える必要があるとの考えを示した。

シーズン5戦を残した現時点でのドライバーズランキングは、フェルスタッペンが287.5ポイントで首位を維持。これを12点差でルイス・ハミルトンが追う展開となっており、ペレスは150ポイントの4位と、185ポイントで3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に迫っている。

コンストラクターズランキングではメルセデスが460.5ポイントでトップをキープ。レッドブル・ホンダは437.5ポイントで2位につけている。

F1メキシコGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了