フェルスタッペン、メルセデスに大差の最速でポール最有力!代役クビサは健闘の走り / F1オランダGP《FP3》結果とダイジェスト
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F1第13戦オランダGPの土曜3回目のフリー走行が9月4日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が公式予選前最後のプラクティスでタイムシートのトップに立った。
フェルスタッペンは終盤にソフトタイヤを装着。1分9秒623を記録して全車唯一となる9秒台に入れ込み、2番手バルテリ・ボッタスに対して0.556秒という圧倒的な差を築いた。3番手には0.794秒遅れでポイントリーダーのルイス・ハミルトンが続いた。
4番手はチームメイトからコンマ9秒遅れでセルジオ・ペレスがつけた。上位4台はレッドブル・ホンダとメルセデスが占めた。
70秒サーキットにおけるコンマ5秒差は極めて大きい。不測の事態がなければフェルスタッペンの母国ポールポジションは揺るぎない状況だ。
なおフェルスタッペンは初日FP2の赤旗下でランス・ストロール(アストンマーチン)を追い抜いたとして土曜午前に招集命令が下ったが、スチュワードはお咎めなしの裁定を下した。
現地ザントフォールトはグランプリ2日目を迎えた土曜午前も晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温17℃、路面27℃のドライコンディションでスタートした。1回の赤旗を含め、FP3は前日のセッション同様にコースアクションが多い60分間だった。
開始から20分が経過したところでカルロス・サインツ(フェラーリ)がターン2の出口でリアを滑らせ、ターン3の外側のバリアに左フロントから衝突した。
前後ウイング、ノーズ、サスペンションを中心にSF21は大きなダメージを負い、今週末4回目となるレッドフラッグが振られた。ギアボックスの損傷が懸念される。
サインツは16番手、シャルル・ルクレールは9番手と、フェラーリ勢がこのセッションで目立ったパフォーマンスを見せる事はなかった。
Carlos Sainz loses the rear and hits the wall on the entry to Turn 3
Thankfully he is okay and gets out of his car. We are now under a red flag whilst we wait for the track to be cleared#DutchGP 🇳🇱 #F1 pic.twitter.com/PQCVaVpZQC
— Formula 1 (@F1) September 4, 2021
その直前にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がターン10の出口でグラベルに飛び出し、あわやバリアに激突といったシーンがあったが、こちらは幸いにも接触には至らなかった。
アストンマーチン勢はストロールが7番手、ベッテルが8番手と、揃ってトップ10に入れ込む走りを披露した。
ランド・ノリス(マクラーレン)はターン9でグラベルに飛び出し、砂利を巻き上げながらコースに戻る場面があったものの、4番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にコンマ15秒差の5番手タイムをマークした。
Lando Norris is caught out at Turn 10, and he ends up in the gravel
But he manages to keep his car running and he is back on track, it appears no harm is done#DutchGP 🇳🇱 #F1 pic.twitter.com/1SC9AgJcbS
— Formula 1 (@F1) September 4, 2021
キミ・ライコネンから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応が確認されたため、アルファロメオは代役としてリザーブドライバーのロバート・クビサにステアリングを託した。
ぶっつけ本番のザントフォールトに挑んだクビサは、同じC41を駆る15番手アントニオ・ジョビナッツィとのギャップを0.863秒に抑える19番手と健闘を見せた。
ミック・シューマッハ(ハースは)は前日に僚友ニキータ・マゼピンが餌食となったターン3イン側のグラベルに飛び出すも上手くコースに戻った。ただ、最終的にはチームメイトに0.23秒届かず、20番手最下位でヘルメットを脱いだ。
Q3進出を目標に掲げるアルファタウリ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが10番手、角田裕毅は17番手という結果だった。
全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1オランダグランプリ公式予選は、日本時間9月4日(土)22時からザントフォールト・サーキットにて行われる。
2021年F1第13戦オランダGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:09.623 | 13 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:10.179 | +0.556 | 17 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:10.417 | +0.794 | 22 |
4 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:10.526 | +0.903 | 20 |
5 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:10.670 | +1.047 | 16 |
6 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:10.781 | +1.158 | 19 |
7 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:10.842 | +1.219 | 19 |
8 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:10.872 | +1.249 | 20 |
9 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:10.896 | +1.273 | 20 |
10 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:11.005 | +1.382 | 21 |
11 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:11.013 | +1.390 | 19 |
12 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:11.083 | +1.460 | 19 |
13 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:11.180 | +1.557 | 23 |
14 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:11.274 | +1.651 | 20 |
15 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:11.299 | +1.676 | 20 |
16 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:11.940 | +2.317 | 5 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:11.980 | +2.357 | 29 |
18 | 9 | マゼピン | ハース | 1:12.136 | +2.513 | 23 |
19 | 88 | クビサ | アルファロメオ | 1:12.162 | +2.539 | 28 |
20 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:12.366 | +2.743 | 20 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 17℃ |
路面温度 | 27℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オランダGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ザントフォールト・サーキット |
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設立 | 1948年 |
全長 | 4307m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |