ローガン・サージェントをDNFに追いやった技術的問題、30年ぶり快挙も結果に繋げられず
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F1第14戦オランダGPでローガン・サージェントをリタイヤに追いやった原因について、車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、現在調査中だとしつつも油圧が失われていたと説明した。
前日の予選でサージェントはキャリア初のQ3進出を達成。1993年イタリアGPのマイケル・アンドレッティ以来、アメリカ人ドライバーとして30年ぶりにトップ10入りを果たしたが、これをレース結果に繋げる事はできなかった。
72周のレースの15周目、ターン8のイン側の縁石に片足を乗せた後、ターンインできずにアウト側にコースアウト。リアを失いスピンして、右フロントからバリアに激突した。
一件についてサージェントは「縁石に触れた後、その衝撃から油圧とパワーステアリングに問題が発生したように思う。一旦、それらを失った後、僕にできることは何もなかった」と説明した。
「もちろん、調査して何が悪かったのかを調べる必要がある」
ロブソンは「彼がレースを終えられず残念だ。DNFの原因についてはまだ調査中だが、彼は油圧の喪失に苦しんでいた」と語った。
LAP 16/72
Sargeant into the barriers (he's okay) 💥
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— Formula 1 (@F1) August 27, 2023
サージャントは前日の予選Q3で、リアを失いターン2で大クラッシュを喫してクルマに大きなダメージを負った。
決勝に向けてはエアロパーツの他、ステアリングホイールやステアリングコラムASSY、右フロントのアウトボードサスペンションASSYなどを交換している。
2023年F1オランダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が滑り込む結果となった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月1日のフリー走行1で幕を開ける。