フェルスタッペン、レッドブルRB18は「完成されている」妥協強いられるもポールを奪取…大会2連覇へ
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カレンダーの中で3本の指に入るハイダウンフォース・コースのザントフォールト、そしてそれとは対照的なスパの両方でポールポジションを連取した事を受け、マックス・フェルスタッペンはレッドブルRB18を「完成されたマシン」と評した。
初日はギアボックストラブルに見舞われた挙げ句に中団に沈むという厳しい1日を過ごしたものの、フェルスタッペンはQ2を中古タイヤで突破する余裕を見せ、最終Q3ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)を1000分の21秒差で逆転。今季5回目、昨年大会に続く2年連続のポールポジションを獲得した。
予選を終えてフェルスタッペンは「圧倒的な強さを発揮したスパを経て、ここザントフォールトでは当初、少しトリッキーな感じになりそうにも見えたけど、最終的に予選ではかなり接近した戦いができた」と振り返った。
「最終ラップに関してはアウトラップで前に1台が増えてしまったために、第1セクターであまりにもスピードを落とさなきゃならず妥協を強いられてしまった」
「おかげで計測ラップに入った時はまだ、タイヤのスイッチが完全に入りきっていなかったんだ。でもセクター2で少し挽回できた事で最終的にはポールに手が届いた」
「ハイ・ダウンフォース・コースでは、クルマからパフォーマンスを引き出すのに少しばかり苦労していることがよく分かると思うけど、それでも速いマシンである事に変わりはない」
「僕らのマシンは完成されていると思う」
ポール争いに足るクルマにまで仕上げられたのには、ファクトリーでの深夜にまで及ぶシミュレーター作業を含め、土曜に向けて施されたセットアップの大掛かりな変更があった。
「(トラブルでFP1が走れなかったから)クルマをゆっくり調整できるような余裕がなく、FP2ではセットアップの面で期待したようなものが得られなかった」とフェルスタッペン。
「だから結局のところ、FP2では参考になるようなタイムを残せなかったわけだけど」
「(予選に向けては)幾つか微調整も必要だったけど、セットアップ変更の大部分は昨夜に行われたものなんだ」
Q2を中古タイヤで突破した事で、決勝に向けて1セット余計に新品ソフトを温存したフェルスタッペンは、日曜のレースで昨年に続く母国2連覇を目指す事になる。
「今朝のロングランは良い感じだったし、明日に向けてクルマは満足できる状態にあると思ってる。それにタイヤに関しては、余分に新品が1セット残っている」
「対フェラーリという観点で僕らがどんな感じなのかは分からないけど、明日のために幾つか選択肢を増やすことができた」
「レースは終始、接近戦になると思うけど、正しいタイヤ選択をして上手くやり遂げられれば十分なチャンスがあるはずだ」
2022年F1オランダGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。
オランダGPの決勝レースは日本時間9月4日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。