ブレンドン・ハートレー、観戦する側からレースをする側へ「再びレースが出来て嬉しい」
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伝統のモンテカルロ市街地コースでのレースに先立って、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが抱負を語った。フォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦していた2011年、ハートレーはモナコでのレースで3位表彰台を獲得している。
F1モナコGPに向けて
ブレンドン・ハートレー
ここ3年半はモナコに住んでるんだ。僕の住んでるアパートからはレースサーキットが見えるんだよ。モナコはシーズン最大のハイライトのひとつだけど、もう一度ここでレースができる日が来るだろうか?って何度も自分自身に問いかけたものさ。
母国はニュージーランドだけど、妻サラとの新しい生活を始めるにあたってモナコを拠点にすることにしたんだ。良い友達もできた事だし、今週はホームレースみたいに感じることだろうね。自分の家で寝泊まりしながらレースの準備を進められるなんて良いよね。
モンテカルロは大好きなコースだよ。ワールドシリーズ・バイ・ルノー時代に何度か走った事がある。その時は3位と4位だったんだ。確か僕が3位だった時に勝ったのはダニエル(リカルド)だった気がするな。別の年には8番手からスタートして、何度か良いオーバーテイクを決めて4位に入ったんだ。
市街地コースでのレースは大好きだから、今回のモナコGPも楽しみにしてるんだ。住む前から何度も足を運んできた場所だし今や裏庭みたいなものだから、本当によく知っているコースって言って良いだろうね。
モナコは他とは全く違って独特だよね。今モナコと同じ様なトラックを設計するのは難しいんじゃないかな。歴史があり誰もが皆愛している。カレンダーの中で一番低速のサーキットだけど、F1マシンだとそうは感じないだろうね。間違いないよ。
アドレナリンが出まくりの状態で壁からほんの数ミリの縁石の脇を駆け抜けるんだ。週末の最初は路面がすごく汚れてるんだけど、1周毎に改善していって、予選ではグリップも増して本当にスリリングだよ。ここでは段階を経ながら徐々に自分の走りを作り上げていかなきゃならないんだ。
壁から数ミリのところを限界で走るためには、マシンを心から信頼できる状態にもっていかなきゃならない。僕らドライバーはみんなそういった走りをしたいと思っているし、そういうレースを目指している。
モナコの雰囲気は最高だよ。ここ数年はエナジーステーション(レッドブルのパドック内での活動拠点)に遊びに行ってレースを観戦してたんだけど、今年は自分がドライバーとしてレースをするわけだけだからより楽しい時間になると思う。もちろん、モナコの魅力的な雰囲気を楽しむような時間はあまりないと思うけど、舞台裏のアレコレを感じる事はできるよね。
2018年第6戦F1モナコGPは、日本時間5月24日(木)19時から始まるFP1で幕を開ける。他のグランプリとは異なり、初日フリー走行は木曜日の開催となるため注意されたい。舞台となるのはモンテカルロ市街地コース。
昨年のレースはフェラーリが強さを示し、キミ・ライコネンがポール、セバスチャン・ベッテルが2番手がスタート。不運なタイミングでのピットストップのために順位が入れ替わり、ベッテルが優勝、ライコネンが2位、3位表彰台にダニエル・リカルドが滑り込んだ。