レッドブル・ホンダ、選手権逆転に向け俄然やる気「ハミルトンが7番手…逃すわけにいかぬ好機」
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レッドブル・ホンダにチャンピオンシップ逆転の好機が訪れた。5月22日(土)のF1モナコGP予選でマックス・フェルスタッペンが2番グリッド最前列を獲得した一方、選手権首位のルイス・ハミルトンは7番手に沈んだ。
7度のF1王者がトップ7以降のグリッドに付くのは2018年のドイツGP以来、実に3年ぶりの事であり、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「逃すわけにはいかない大チャンス」と鼻息を荒げている。
シャルル・ルクレールのクラッシュにより1番グリッド獲得のチャンスが台無しにされたと感じているミルトンキーンズの指揮官は「ポールポジションを逃す事となりフラストレーションを抱えているのは確かだ」と予選を振り返った。
「最終ラップでマックスは、自己ベストをコンマ25秒更新してルクレールを上回る速さを見せていたものの、残念な事に赤旗が出てしまったため、最後まで走る事ができなかった」
ホーナーは失意をあらわにする一方で「我々のグラスは”半分空いている”というよりも、”半分も入っている”と言うべきだろう。ルイスが7番手という状況のモナコをフロントローからスタートするのだからね」と述べ、状況を前向きに捉えた。
「これはチャンピオンシップ争いにとって非常に重要なことだ。我々はネガティブ面ではなくポジティブな面に目を向けたい」
仮にフェルスタッペンとハミルトンがスタートポジションでレースを終えた場合、両者のポイント差は一気に2点差にまで縮まる。またフェルスタッペンがルクレールを交わし、ハミルトンがスタートポジションに留まれば、5点のリードを以てランキングを逆転させる事ができる。
ホーナーは「明日はチャンピオンシップ争いに大きなインパクトを与えるチャンスがあるわけで、それを最大限に活かさなければならない。そのためには良いスタートを切って全力を尽くす必要がある」と形勢逆転に向けて意気込んだ。
ルクレールを交わすには、戦略的観点からもう一台のRB16Bが上位を走行する状況が望ましいが、セルジオ・ペレスは気温の低下に合わせてアプローチを変更した事が裏目に出た事もあり、9番手に甘んじた。
ホーナーはペレスについて「セルジオは後少しの自信が足りず、悪いことにQ3ではラスカスで3台のマシンに前を塞がれてしまい、かなりのタイムをロスしてしまった」と説明した。
「誰もが知っている通り彼はモナコを得意としており、レースでも良いペースを発揮してくれるだろうが、知っての通りここではフィールドを縫ってポジションを上げる事が難しいため、セルジオは明日の午後に忙しなくドライブしなければならないだろう」
2021年 F1モナコグランプリ決勝レースは、日本時間5月23日(日)22時にスタート。1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。