マクラーレン:ノリス、中団最上位連取の一方でリカルド事故…原因はマシン側?
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マクラーレンF1チームは5月27日(金)のF1第7戦モナコGPの初日に、FP1で両ドライバーが揃ってトップ10に入るなど幸先の良い滑り出しを見せたが、FP2ではダニエル・リカルドがクラッシュ。1台を失った。
リカルドはコースに出ていった直後、ルイ・シロン(ターン13/14)でコントロールを失い、左フロントからアウト側のガードレールと激突した。クルマはそのまま惰性で流れていき、ターン15アウト側のTecProバリアに突き刺さった。
車両回収のためにセッションは一時、赤旗中断となった。エンジニアは「無事で良かった。クルマは我々が直すから大丈夫。パニックになる必要はない」とリカルドを勇気づけたが、ザク・ブラウンCEOが「チームの期待に応えていない」と発言した矢先の出来事であっただけに、後退論が飛び交うのは時間の問題かもしれない。
ただリカルド自身は、事故の主な原因は極端なセットアップにあると考えているようで、さほど気にしていない様子だ。
リカルドの事故についてレーシング・エグゼクティブ・ディレクターを務めるアンドレア・ステラは「原因はまだ調査中だが、ダニエルが無事だったことが何より重要だ。チームはFP3に間に合うように懸命に取り組んでいる」と説明した。
マクラーレン:F1モナコGP初日
ダニエル・リカルドFP2: ノータイム / FP1: 7位
1周目にクラッシュしたせいで、FP2は本当に短いセッションになってしまった。FP1では堅実に走り込めていたし、まずまずだと思っていたんだけど。
何が起きているのか全部、把握できていたし、何とか立て直そうとしたんだけど、ターン13で既にコントロールを失い始めていたんだ。
クルマが僕から離れていくのを感じた。ちょっと奇妙な感じだったよ。普通はターン14の縁石で少し欲張りすぎるとダウンフォースが抜けるんだけど…。
でも正直なところ、セットアップで少し無理をしただけだと思ってる。幾つかのエリアで少し無茶しすぎたんだ。
キャッチするためにベストを尽くしたんだけど、このコースは本当に容赦がないから、逃れる事はできなかった。どうしようもない。
メカニックにとっては長い夜が待っているわけで、今日はちょっと残念な1日になってしまったけど、それでも明日に引きずるつもりはない。
何が悪かったのかは分かっているから、明日は修正してみせる。ランドのペースはまずまずだったし、明日は良いポジションに戻れると良いな。
ランド・ノリスFP2: 5位 / FP1: 5位
今日はまともな一日だったと思うし、体調も良くなってきた。
最初から感触が良く、おかげで自信を持つことができた。クルマはプッシュできて、すぐに限界が感じ取れるような感じに仕上がっていた。これはモナコで本当に重要なことなんだ。
僕らはプログラムに沿って段階的に作業に取り組みながら、できる限り色んなエリアで改良点を見つけようと頑張った。良い学びになったよ。
今夜はそれらの点について検討して、学んだことを明日のプランに落とし込んでいく事になる。今日は満足だよ。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手には僚友カルロス・サインツが続きフェラーリが1-2体制を築いた。3番手にはコンマ4秒遅れでセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
2022年F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月28日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。