ハース:MGU-K問題でFP1を失ったシューマッハ、バンプに苦しむマグヌッセン
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チーム代表の期待には一歩及ばなかったものの、ケビン・マグヌッセンは5月27日(金)に行われたF1第7戦モナコGP初日プラクティスを11番手で締め括り、上々の滑り出しを見せた。ただ、ミック・シューマッハはFP1でギアボックスの不調に見舞われ、週末最初の赤旗の原因となった。
チームはFP2に向けて、同じフェラーリPUを搭載し、同じ様にFP1でPUトラブルに見舞われたアルファロメオのバルテリ・ボッタスと同じ様にギアボックスとMGU-Kの交換に取り組んだ。
クルマの修復も無事に終わり、シューマッハは2回目のセッションでは周回を重ねたものの、チームメイトのペースには届かず17番手で初日を終えた。
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「FP1で発生したミックのMGU-Kのトラブルを除けば、概ね手堅い1日になった。ケビンはFP2で11番手となり、VF-22のペースを証明してくれた。明日は2台からより多くのパフォーマンスが引き出せると良いのだが…」と振り返った。
ハース:F1モナコGP初日
ミック・シューマッハFP2: 17位, FP1: 19位
特に今朝はいろいろな問題があって、生憎とFP1の大半を走ることができなかった。それでもFP2では十分に走り込めたから、あとはクルマから速さを引き出すために何が必要なのかを見つけるだけだ。
今年のモナコは去年とは明らかに違うね。クルマがかなり跳ねているし、バンプのせいで揺れが直に体に伝わってくる。それはクルマだけじゃなくドライビングにも影響している。アプローチも違うだろうし、全体的な感触も去年とは少し違うんだ。
ケビン・マグヌッセンFP2: 11位 / FP1: 14位
厳しかった。今年のモナコはこの新車が導入された事で更に大きなチャレンジになったみたいだ。
兎に角、バンプだ。今まではそこにあるとは思ってもみなかったようなバンプを感じるんだ。コーナーへの進入の際は多くの場合、クルマの落ち着きがなくて、バンプへの対処を間違えるとリヤを失う事になる。
ここは本当にタフで狭いサーキットだから、毎年のことではあるけど、他の人の走行を邪魔しないように、かなり頑張らなきゃならない。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手には僚友カルロス・サインツが続きフェラーリが1-2体制を築いた。3番手にはコンマ4秒遅れでセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
2022年F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月28日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。