フェラーリ:ギアボックスに問題発生も1-2締め「調子に乗るわけにはいかない」とルクレール
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スクーデリア・フェラーリは、5月20日(木)に行われた2021 F1第5戦モナコGP初日2回目のプラクティスで母国シャルル・ルクレールがトップタイム、カルロス・サインツが2番手タイムを刻んで1-2体制を築いた。
FP1ではギアボックスにトラブルが生じたため、ルクレールは走行僅か4周でセッションを切り上げた。他方サインツは予定していたプログラムを消化し、1分12秒606の2番手に付けた。
午後はドライバー毎に異なるプログラムに取り組んだ。
最初の走行ではサインツがハードタイヤを使用。ギアボックスを交換してコースに戻ったルクレールは午前中に試せなかったミディアムを履いた。終盤にソフトに履き替え予選シミュレーションに取り組むと、2人はタイムシートの最上部を占拠した。
SF21は低速コーナーで素早い回頭性を見せてレッドブル・ホンダやメルセデスらトップチームを上回るタイムを残したが、フェラーリは「残りの週末に向けて良い兆候であるものの、慎重な判断が必要だ。特に選手権上位の2チームが今日はそのポテンシャルを十分に発揮していないからだ」とした。
Ferrari:F1モナコGP初日を終えて
シャルル・ルクレールFP2: 1位, FP1: 20位
難しいスタートになってしまったのに、これほど良い結果で終える事になってビックリだよ。モナコが特にそうだけど、できるだけ多く走り込む事が重要なのに、FP1では問題が起きてしまって4周しか走れなかった。
FP2ではマシンにも慣れてきていたし、もう少し改善の余地がありそうだけど、ライバルが手の内を隠し持っているのは明らかだから、あまり調子に乗るわけにはいかない。
明日は1日を通して仕事に取り組むつもりだ。自分達の本当の立ち位置は土曜になるまで分からない。
カルロス・サインツFP2: 2位, FP1: 2位
モナコでの初日は、チームにとって本当にポジティブなものになったけど、これがプラクティスに過ぎない事は分かってるさ。
ここのコースは木曜から土曜にかけてコンディションが大きく変わる可能性があるから、集中力を切らさないようにしたい。
クルマにはかなり満足してるけど、明日以降にどのエリアを改善すれば良いのかを把握するために引き続き懸命に作業に取り組むつもりだ。
去年はこの街を走れなくて本当に残念だった。今日は少しずつマシンをプッシュして限界を探りながら楽しんで走行した。全てをまとめ上げて予選で力強い結果を残せるように、洗いざらい調整していきたい。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は休息日の金曜を経て、日本時間5月22日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。