フェルスタッペン、”青き跳馬”を抑えて開幕6連続ポール!角田裕毅は今季4度目Q3 / F1マイアミGP 2024《予選》結果と詳報
Published:
2024年シーズンのFIA-F1世界選手権6戦マイアミGP予選が現地5月4日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算38回目、開幕6戦連続となるポールポジションを獲得した。角田裕毅(RBフォーミュラ1)は今シーズン4回目のQ3進出を果たして10番グリッドを持ち帰った。
フェルスタッペンは1分27秒241を刻んだ1回目のラップを改善できなかったが、それでも北米市場における70周年を祝うワンオフカラーが施された青きフェラーリの2台を抑えるには十分で、2番手シャルル・ルクレールにコンマ1秒、3番手カルロス・サインツにコンマ2秒差をつけた。
ランド・ノリス(マクラーレン)はQ2に続き、1回目のラップでミディアムタイヤを装着。6番手を刻んだが、ソフトを履いた僚友オスカー・ピアストリより遅く、最後のフライング・ラップではソフトに履き替え、セルジオ・ペレス(レッドブル)に次ぐ4番手を記録した。
一方でメルセデス勢は新品ソフトが残っておらず、最終ラップでミディアムに交換。ジョージ・ラッセルがルイス・ハミルトンを0.040秒差で抑え、ピアストリの後方7番グリッドを獲得した。
前日のスプリント予選ではSQ2敗退を喫したものの、日曜の本戦に向けて角田裕毅はサウジアラビア、オーストラリア、日本に続く今季4回目の最終Q3進出を果たし、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)から0.046秒遅れの10番タイムを記録した。
決勝のスターティング・グリッド争いは気温29℃、路面49℃のドライコンディションでスタート。これまでの週末と変わらず、多くがリアのオーバーヒートに苦しんだ。
公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを持ち込んだ。
予選Q1:リカルド敗退の衝撃
周冠宇(ザウバー)はガレージアウトの際にダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)の進路に割って入り、セッション後の調査の対象となった。
フェルスタッペンはピットレーンから出る際、クラッチの異音を報告したが、それでもトップタイムを刻んでQ2進出を果たした。
ローガン・サージェント(ウィリアムズ)は角田裕毅にフライング・ラップを妨害されたと不満を漏らし、渾身の最終ラップには幾らかの自信を感じていたものの17番手と、母国Q2とはならなかった。12番手角田裕毅から17番手のサージェントまでは0.136秒という僅差だった。
路面の進化は大きく、終盤のピットレーンや事実上の最終コーナーであるターン17周りに大渋滞が発生。マグヌッセンはトラフィックのせいでQ2を逃したと嘆いた。
スプリント予選4番手のリカルドはリアのトラクションがなく、角田裕毅から0.293秒遅れの18番手と、まさかのQ1敗退を喫した。
チームメイトから1戦遅れで軽量化を含むアップグレード・パッケージを手にしたピエール・ガスリー(アルピーヌ)は驚きの5番手タイムを刻んでQ2に駒を進めた。
予選Q2:姿を消したアストンマーチン
1プッシュではなく2プッシュを試みるべきだったとの前日の反省からだろうか、角田裕毅は新品ソフトを履いて先頭でコースイン。1回目の計測ラップを終えて暫定7番手につけると、9番手でQ3進出を果たした。
15番手ギリギリでQ1を勝ち上がったフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は15番手でノックアウト。11番手の僚友ランス・ストロールの後塵を拝した。ストロールと角田裕毅との差は0.055秒に過ぎなかった。
ノックアウト・ゾーンの12番手に留まったハミルトンは最終ラップで一気に3番手に浮上。興味深いことにノリスは最終ラップで中古のミディアムを装着し、6番手タイムをマークした。
ガスリーは0.047秒差で僚友エステバン・オコンを退け12番手を記録。アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が14番手に続いた。
決勝レースは日本時間5月5日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第6戦マイアミGP予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:27.689 | 1:27.566 | 1:27.241 | 18 |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:28.081 | 1:27.533 | 1:27.382 | 21 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:27.937 | 1:27.941 | 1:27.455 | 21 |
4 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:27.772 | 1:27.839 | 1:27.460 | 18 |
5 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:27.913 | 1:27.871 | 1:27.594 | 21 |
6 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:28.032 | 1:27.721 | 1:27.675 | 19 |
7 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:28.159 | 1:28.095 | 1:28.067 | 21 |
8 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:28.167 | 1:27.697 | 1:28.107 | 21 |
9 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:28.383 | 1:28.200 | 1:28.146 | 21 |
10 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:28.324 | 1:28.167 | 1:28.192 | 21 |
11 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:28.177 | 1:28.222 | 15 | |
12 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:27.976 | 1:28.324 | 15 | |
13 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:28.209 | 1:28.371 | 15 | |
14 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:28.343 | 1:28.413 | 15 | |
15 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:28.453 | 1:28.427 | 15 | |
16 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:28.463 | 6 | ||
17 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:28.487 | 8 | ||
18 | 3 | リカルド | RB ホンダRBPT | 1:28.617 | 9 | ||
19 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:28.619 | 9 | ||
20 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:28.824 | 9 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 29℃ |
路面温度 | 49℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1マイアミGP |
---|---|
セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | マイアミ・インターナショナル・オートドローム |
---|---|
設立 | 2022年 |
全長 | 5412m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |