角田裕毅、”有望”なペースを背景に「全ては僕次第」スプリントに続く本戦入賞に向けて全力集中
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F1第6戦マイアミGPの決勝レースに向けて角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、クルマの調子は非常に良好で、スプリントを見る限りレースペースも「有望」であるとして、良い結果が残せるかどうかは自分の走り次第だと語った。
現地5月4日(土)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた予選で角田裕毅は、サウジアラビア、オーストラリア、日本に続く今季4回目の最終Q3進出を果たして10番グリッドを獲得した。
日曜の本戦に向けてクルマの感触がかなり良さそうだね、と問いかけられた角田裕毅は「そうですね、チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。クルマのパフォーマンスは週末を通して凄く良いです」と答えた。
「昨日のスプリント予選ではクルマのパフォーマンスを引き出すことができませんでしたが、今日はQ3に進む事ができました」
「自分のラップに完全には満足していませんし、もう少しタイムを削れたかもとは思いますが、クルマの性能に助けられてQ3進出を果たす事ができましたし、明日のレースをトップ10からスタートできる事になって本当に満足しています」
「今日のスプリントレースよりも遥かに良い位置ですし、明日はポイントを獲得するために全力で集中していきます」
今週末は終始、路面温度が50℃近くに達する非常に暑いコンディションが続いており、これがタイヤに大きな課題を突き付けている。
予選に先立ち行われたスプリントレースでは、大多数がミディアムをスタートタイヤに選んだ一方、角田裕毅はローガン・サージェント(ウィリアムズ)と並びソフトを選択した。
グリップの優位性を活かしてオープニングラップで5ポジションアップと躍進すると、デグラデーションが懸念されるも最後まで”全く”ペースを落とす事なく、8位入賞で貴重な1点を持ち帰った。
スプリントでのレースペースについて角田裕毅は「終始、OKでした」と説明し、日曜のレースで結果を残せるかどうかは、クルマではなく自身のパフォーマンス次第との考えを示した。
「他にソフトタイヤを履いていたのがウィリアムズの1台のみだったので、他と比べてどうこう言うのは難しいですが、少なくともチームメイトのダニエルはミディアムタイヤで4位でしたし、(ペースは)有望に見えます」と角田裕毅は語る。
「なので全ては僕次第だと思っています。あとは明日に向けて、もう少しばかり上手く微調整できるかどうかですね」
スプリントレースは大逆転の8位入賞にも関わらず、ドライバーとしては満足できないと言い放った角田裕毅は、57周のレースを経て笑顔を見せてくれるだろうか。
2024年F1マイアミGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がフェラーリ勢を抑えて開幕6戦連続となるポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間5月5日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。