予選を前にフェラーリが1-2、ホンダ勢は依然好調をキープ / F1メキシコGP《FP3》結果とダイジェスト

連なって走行するレッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダ、2019年F1メキシコGP最終プラクティスにてcopyright Red Bull Content Pool

2019年F1第18戦メキシコGPの土曜3回目のフリー走行が、現地10月26日に一時間に渡って行われ、スクーデリア・フェラーリ勢が1-2。公式予選前最後のプラクティス走行で、タイムシート最上部を占拠した。

トップタイムはシャルル・ルクレール。1000分の27秒差で、2番手にセバスチャン・ベッテルが続いた。ベッテルはセンサー系トラブルに見舞われたが、無事にタイムを残した。跳馬の後を確保したのはメルセデスAMG。4番手にバルテリ・ボッタス、5番手にルイス・ハミルトンが並んだ。

好調のホンダエンジン勢は、5番手の座をマクラーレンのカルロス・サインツに許し、マックス・フェルスタッペンが6番手、ピエール・ガスリーが7番手、そしてシャシー交換を経てセッションに臨んだアレックス・アルボンが8番手という結果となった。ダニール・クビアトは12番手だった。

タイムシート的には初日より後退したかに見えるが、タイム計測のタイミングが他車よりも早かったため、路面改善分を加味すると、十分にトップ争いができる速さを見せたと言える。

ガスリーは前途多難だ。ウイルス性胃腸炎のために体調を崩したため、セッション残り20分を切ったところでようやくガレージ内に登場。前日からのセットアップ変更の確認のために、インスタレーションラップを走行し、その後ショートランを行った。体調不調の程度は不明ながらも、シニアチームのアルボンを交わす7番手タイムを残した。

前日の夜に激しい雨が降ったため、初日に載った路面上のラバーは全て洗い流され、予選結果を占う最終セッションは気温15℃、路面19.4℃、湿度84.4%のウェットコンディションでスタート。セッションの大部分は、コース上にマシンがいない、もしくは走行してても1台のみ、といった状況だった。

セッション残り15分を切ったところで、アルファロメオのキミ・ライコネンが先陣を切ってスリックタイヤを装着。これに、各チームがなだれ込むように続き、晴れ用タイヤでのタイム計測を行った。最終盤はトラフィックも酷く、クリーンなラップを得られないままに計測を強いられるマシンも多く見られた。

ルノー勢は2台揃ってメカニカルトラブルに見舞われ、ノータイムに終わった。ダニエル・リカルドのマシンにはセッション前にオイルリークが、その後、ニコ・ヒュルケンベルグのクルマと合わせて2台に、冷却周りの問題が確認された。走行のためには「念入りな洗浄作業」が必要とのことで、2台はタイムシート最下部に沈んだ。

セッション後に、MGU-Kの冷却オイルに問題があった事が発覚したため、ルノーは予選を前に2台のMGU-Kを交換した

F1メキシコグランプリ公式予選は、日本時間10月26日(日)27時から全3ラウンド、計1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットにて行われる。

2019年F1第18戦メキシコGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:16.145 14
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:16.172 +0.027 11
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:16.259 +0.114 18
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:16.381 +0.236 16
5 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:16.638 +0.493 14
6 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:16.903 +0.758 12
7 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:17.090 +0.945 10
8 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:17.094 +0.949 19
9 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:17.146 +1.001 11
10 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:17.207 +1.062 10
11 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:17.529 +1.384 14
12 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:17.740 +1.595 19
13 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:17.866 +1.721 8
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:17.881 +1.736 8
15 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:18.132 +1.987 12
16 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:18.527 +2.382 14
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:20.965 +4.820 13
18 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 1:22.002 +5.857 13
19 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1

コンディション

天気晴れ
気温15℃
路面温度19.4℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集

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