ホンダエンジン勢が”期待大”の好発進、初日最速はベッテル / F1メキシコGP《FP2》結果とダイジェスト
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カレンダー復帰5年目を迎えたF1メキシコGP。2019年F1第18戦メキシコGP金曜2回目のフリー走行が、現地10月26日14時、日本時間28時から90分間に渡って行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分16秒607のファステストを記録。初日をトップで締め括った。
2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。コンマ1秒という僅差で跳馬に遅れたが、レースペースではライバルを上回る速さを刻んだ。スクーデリア・トロロッソの2台も絶好調。ダニール・クビアトが6番手、ピエール・ガスリーが7番手と、ホンダ製F1パワーユニット搭載車両が有望な結果で週末をスタートさせた。
© Getty Images / Red Bull Content Pool
アレックス・アルボンはセッション開始15分、ミディアムタイヤで走行を重ねていたところ、ターン7へと向かう際、イン側を低速走行していたバルテリ・ボッタス(Mercedes)を交わすために必要以上にアウト側からアプローチ。その結果、縁石に乗ったリアが滑る格好となり、右フロントからアウト側のタイヤバリアに激突し、セッションは赤旗中断となった。
代償は高くついた。2回目のプラクティスの殆どを失った事で、チームは計画していたプログラムを変更。フェルスタッペンの1台のみで、各コンパウンドの評価とショート及びロングランをこなす必要を強いられた。それだけではない。クリスチャン・ホーナー代表は「彼自身にとって残念なことだ。なぜなら、アレックスがここを走るのは今回が初めてであり、できる限り走り込む事が重要だからだ」と語った。
もう一台のフェラーリSF90を駆ったシャルル・ルクレールは3番手。フェルスタッペンに100分の35秒遅れたが、セッションを終えクルマを降りたフェルスタッペンは「予選で彼らと戦うことはできないと思う。連中は速すぎるよ」と述べ、予選でのみ機能する跳馬の驚異的ブーストを警戒。フロントロウ争いは厳しいとの見方を示した。
© Ferrari S.p.A.
午後のエルマノス・ロドリゲス・サーキット上空には怪しげな雲が広がっていたものの、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は、気温19.9℃、路面36.9℃、湿度59.2%のドライコンディションでスタート。セッション中の降水確率は20%と予想されたが、最後までトラックが雨に濡れる事はなかった。
前戦鈴鹿でコンストラクターズ6連覇を決めたメルセデスAMGの2台は、バルテリ・ボッタスがトップからコンマ6秒落ちの4番手、ルイス・ハミルトンは同コンマ9秒落ちの5番手と、ショートもロングもパッとしない成績に終わった。レースエンジニアのピーター・ボニントンが”医療措置”のために英国に一時帰国しているため、ハミルトンは7年に渡るパートナーの代わりとして、マーカス・ダドリーとのコンビで週末に臨んでいる。
公式タイヤサプライヤーのピレリは、中間レンジのC2からC4コンパウンドを投入。エルマノス・ロドリゲスはフロント側に熱が入りにくく、空気が薄いためグリップが低いこともあり、全車がグレイニングに苦戦していた。特にソフトタイヤの状況は芳しくなく、レースではミディアムとハードが主役となりそうだ。
頭ひとつ飛び抜けたトロロッソ・ホンダに続いたのは、マクラーレンとルノー勢。R.S.19をドライブしたニコ・ヒュルケンベルグが、8番手のカルロス・サインツと10番手のランド・ノリスの間に割って入った。地元出身のセルジオ・ペレスは12番手。チームメイトのランス・ストロールは11番手につけており、レーシングポイントも侮れない。
© Racing Point
タイムシート下位に沈んだのは、ここ数戦お馴染みの顔ぶれ。アルファロメオとハースが13番手のダニエル・リカルドの背中を追うように争い、ウィリアムズの2台が定位置の18・19番手につけた。
メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月26日(土)24時から、公式予選は同27時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。
2019年F1第18戦メキシコGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:16.607 | 35 | |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.722 | +0.115 | 37 |
3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.072 | +0.465 | 34 |
4 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:17.221 | +0.614 | 39 |
5 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:17.570 | +0.963 | 35 |
6 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:17.747 | +1.140 | 40 |
7 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:18.003 | +1.396 | 39 |
8 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:18.079 | +1.472 | 38 |
9 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:18.261 | +1.654 | 23 |
10 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:18.349 | +1.742 | 36 |
11 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:18.362 | +1.755 | 38 |
12 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:18.366 | +1.759 | 34 |
13 | 3 | リカルド | ルノー | 1:18.380 | +1.773 | 34 |
14 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:18.681 | +2.074 | 37 |
15 | 8 | グロージャン | ハース | 1:18.766 | +2.159 | 37 |
16 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:18.889 | +2.282 | 46 |
17 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:19.306 | +2.699 | 37 |
18 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:19.968 | +3.361 | 36 |
19 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:20.180 | +3.573 | 37 |
20 | 23 | アルボン | レッドブル | 1:21.665 | +5.058 | 5 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 19.9℃ |
路面温度 | 36.9℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |