6冠王手のハミルトンが最速発進、ホンダ勢は全4台がトップ10入り / F1メキシコGP《FP1》結果とダイジェスト

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのスタジアムセクションcopyright Pirelli & C. S.p.A

シーズン18戦目となるF1世界選手権メキシコGPが、現地10月25日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開幕を迎え、日本時間24時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン。1分17秒327のトップタイムを記録し、6度目のタイトル獲得に向けて順調に週末をスタートさせた。現在選手権をリードするハミルトンは、チームメイトでランキング2位のバルテリ・ボッタスに対し、メキシコを終えて78ポイント差をつければチャンピオンシップを制する事になる。

2番手は、0.119秒遅れでスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。メキシコでの3連覇を目指すレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、跳馬に1000分の15秒届かず、3番手でクルマを降りた。その他のホンダ勢は、レッドブルのアレックス・アルボンが4番手、トロロッソ勢はピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが9番手と、4台全てがトップ10入りを果たした。

前日の夜に落ちた雨が路面の一部に残る状況の中、セッションは気温16.2℃、路面温度20.4℃のインターコンディションでスタートした。開始直後は雨用タイヤを温存すべく、走行するマシンは殆どなかったが、30分を超えようかという辺りでほぼ完全なドライとなり、各車晴れ用スリックタイヤを履いて一斉にコースインした。

高地ゆえに空気が薄く、ダウンフォースが不足気味となるため、メキシコでは通常のサーキットとは異なるドライブフィールとなる。上位下位問わず、全てのドライバーがマシンコントロールに苦戦。特に、ロングストレート終端のターン1でのブレーキングに手を焼くマシンが多く見られた。

週末最初の餌食となったのは、レーシングポイントのランス・ストロール。縁石に足を取られたか、オーバースピードで最終コーナーにアプローチしてしまい、アウト側のタイヤバリアに激突。リア周りを中心に大きなダメージを負った。なんとか自走してピットまで戻ったものの、セッションは10分ほど赤旗中断を強いられた。

ロバート・クビサに代わって、ウィリアムズFW42のステアリングを握ったニコラス・ラティフィは20番手。同じマシンを駆るジョージ・ラッセルの1.018秒落ちだった。

ウェットコンディションとなる可能性もあるメキシコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間10月25日(金)28時から1時間半の日程で開催される。

2019年F1第18戦メキシコGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:17.327 25
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:17.446 +0.119 23
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.461 +0.134 17
4 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:17.949 +0.622 21
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:18.005 +0.678 25
6 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:18.218 +0.891 20
7 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:18.401 +1.074 21
8 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:18.593 +1.266 23
9 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:18.835 +1.508 27
10 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:18.959 +1.632 22
11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:19.011 +1.684 22
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:19.013 +1.686 22
13 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:19.205 +1.878 22
14 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:19.299 +1.972 23
15 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:19.499 +2.172 23
16 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:19.679 +2.352 21
17 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:19.717 +2.390 23
18 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:19.850 +2.523 22
19 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:20.548 +3.221 26
20 40 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:21.566 +4.239 30

コンディション

天気曇り
気温16.2℃
路面温度20.4℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集

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