シャルル・ルクレール、戦略面に課題「僕はまだセブの領域に達していない」F1メキシコGP《決勝》

グランドスタンドのファンに手を振るスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2019年F1メキシコGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは、メキシコシティ現地27日(日)に開催されたF1メキシコGP決勝レースで、今季7度目となるポールポジションからスタートしたものの、失意の4位フィニッシュに終わった。レースを振り返ったルクレールは、戦略の決定プロセスに対する自身のアプローチを改善する必要があると語った。

チームメイトのセバスチャン・ベッテルは、優勝したメルセデスのルイス・ハミルトンに続く2位でチェッカーフラッグを受け、3位表彰台にはバルテリ・ボッタスが続いた。地を唸るような大声援の中で執り行われた旧フォルソル競技場でのポディウムセレモニーに、ポールシッターの姿はなかった。

ルクレールは、自身及び自身のレースチームが、そのポテンシャルを決勝レースで最大限に発揮できていなかったとして、戦略策定プロセスへの貢献という点においては、4度のF1ワールドチャンピオンであるチームメイトに劣っていると認めた。

マッティア・ビノット代表は「早すぎた」と述べ、ルクレールのピットタイミングが誤りであった事を認めた上で、「データを分析した我々は、(もともと)1ストップを考えていなかった。だが、今振り返ってみると、それは正しい決断でなかったと思う」と続けた。

戦略面に課題「僕はまだセブの領域に達していない」

シャルル・ルクレール決勝: 4位, グリッド: 1番手

ポールからスタートしたにも関わらず、トップでフィニッシュ出来なければ例外なくガッカリするさ。最初のスティントでは先頭を守ることが出来ていたし、レース序盤は良かったんだけど、アレックス(アルボン)をカバーするために早めにピットインして、2ストップに切り替えた事で流れが変わった。

第一スティントを終えた後のレースは本当にトリッキーだった。前のクルマに接近すると毎回オーバーヒートに悩まされ、結局オーバーテイクする事が出来なかったんだ。

最終的に残念な結果に終わってしまったけど、僕は今日のレースから学んだ事がある。実際にクルマに乗っている僕の方からの無線を通してのフィードバックを増やすって事だ。セブがしたようにね。そうすれば、チームが正しい戦略を判断するための手助けができるはずだからね。

多分、僕は戦略面において、まだセブの域には達していないんだと思う。


2019年F1第18戦メキシコグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算83勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル、3位はバルテリ・ボッタスという結果となった。

F1メキシコGP特集

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