ピエール・ガスリー、出場停止に向け遂に大台…3戦連続ペナポ
Published: Updated:
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)が3戦連続でペナルティポイントを受けた。累積点は遂に2桁の大台に乗った。1レースの出場停止となる12点まで2点を残すばかりとなった。
ガスリーは15番手を争っていたF1メキシコGPの序盤、ターン4でランス・ストロール(アストンマーチン)をオーバーテイクした際、コース外に追いやる格好となった。
REWIND TO LAP 14 ⏪
Gasly has been handed a 5-second penalty for pushing Stroll off the track #MexicoGP #F1 pic.twitter.com/1ggKHT6m9J
— Formula 1 (@F1) October 30, 2022
スチュワードは複数角度からの映像証拠のレビューを経て「ロックアップし、コーナーの出口でコースを離れ、コース外で追い抜きを完了させ、それによって永続的なアドバンテージを得た」として、5秒ペナルティと合わせて2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
ペナルティポイントの有効期限は12ヶ月間。ガスリーが持つ累積ポイントの減算はアルピーヌ移籍後の来年5月まで訪れない。つまり今季2戦、来季5戦の間にあと2点を加えると問答無用の出場停止となる崖っぷち状態だ。
GP | 加点 | 理由 | 有効期限 |
---|---|---|---|
スペイン | 2 | ストロールと接触 | 2023年5月22日 |
オーストリア | 2 | ベッテルと接触 | 2023年7月10日 |
オーストリア | 1 | 繰り返しのコース外走行 | 2023年7月10日 |
日本 | 2 | 赤旗下で速度違反 | 2023年10月9日 |
米国 | 2 | 10車身ルール違反 | 2023年10月23日 |
メキシコ | 1 | ストロールを押し出す | 2023年10月30日 |
F1にペナルティポイント・システムが導入されたのは2014年だが、これまでレース出場停止処分を受けた者は誰もいない。
ポイントまで後1つの11位でフィニッシュしたガスリーは「本当に残念。でも14番手からスタートだったから難しいのは分かっていた」と語った。
「できる限りを尽くしてトップ10圏内まで迫った。もう1周あればポイントが取れたはずだ」
「メキシコの雰囲気はいつもと同じ様に狂ったようで、本当に最高だっただけに、ポイントを持ち帰れずガッカリだ」