ルイス・ハミルトン「本当に驚きで衝撃的だった!」フロントロー独占を全く期待せず
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メルセデスのルイス・ハミルトンは「本当に驚きで衝撃的だった」と述べ、F1メキシコGPでレッドブル・ホンダを抑えてフロントローを独占できるとは全く期待していなかったと語った。
メルセデスは最終プラクティスでレッドブルにコンマ65秒もの遅れを取っていたものの、予選になると流れが一転。序列は完全にひっくり返った。
レッドブル・ホンダ勢は各セッションを通して一度もトップに立てず、バルテリ・ボッタスが唯一、15秒台に入れ込んで通算19回目のポールポジションを獲得すると、0.145秒差でハミルトンが2番手に続き、シルバーアローが最前列を独占した。
チーム代表を務めるトト・ウォルフは「ルイスにもポールの可能性があったが、2回目のランでの僅かなロックアップが響いた」「今のバルテリの走りを見るのは本当に楽しい。トルコでも本当に凄かったし、チームとも上手く連携して仕事に取り組んでくれている」と指摘した。
確かにQ3最終ラップはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスにとって不運であったが、真っ当に計測を終えた1回目のラップで既に2人はライバルに対して遅れを取っていた。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットは高地ゆえ、パワーユニット、特にターボチャージャーに高い信頼性と性能が求められると共に、より大きなダウンフォースを生み出せる車体がアドバンテージを持つ事になる。そのためレッドブル・ホンダがコンテンダーと見られていた。
実際、メルセデスがメキシコで最前列を独占したのは2016年以来の事で、パドックや世界中のファンのみならず、当の本人達にとっても大きな驚きだった。
予選を振り返ったハミルトンは「本当に驚きで衝撃的だった!まさか2人揃ってフロントローだなんてね」「みんなと同じように兎に角、僕も驚いているけど、有り難く受け取っておくよ」と語った。
「今週末はペースが不足していると思っていたから、フロントローを独占できたのはかなり特別な事だと思う。おかげで明日の決勝ではライバルと良いバトルができそうだ」
「レッドブルと比べてどこが良かったのかは分からないけど、一旦予選に入った後は良いペースを発揮することができた」
「バルテリに心からの祝福を贈りたい。本当にとんでもない仕事をやり遂げてみせた。チームにとって素晴らしい事に、ここ数戦のバルテリは凄く良い走りをしている」
2021年 F1メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間11月7日(日)28時にスタートの時を迎える。全20台が1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。