嘆くフェルスタッペン「無駄な1日」ホンダRBPT製ターボにトラブル発生か
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ホンダRBPT製パワーユニット(PU)のトラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、10月25日(金)のF1第20戦メキシコGPの初日を終えて、初日プラクティスは「無駄」に終わったと嘆いた。
最初のプラクティスでフェルスタッペンは、フロアの損傷に見舞われた挙げ句にエンジンの異音を訴え、残り6分でセッションを終えた。
FP1を経てチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「決して安全ではない」と述べ、耐久と性能とのバランスをどう取るかというホンダ側の決定次第で、いずれかのタイミングで追加のPU交換が必要になる可能性もあると認めた。
2024年シーズンは史上最多となる24戦が計画されており、ホンダに限らず全てのPUメーカーは、ホーナーが言うところの「常に限界ギリギリ」のラインでPUを運用している。
修復作業を経て臨んだFP2でも、このトラブルは解決せず、フェルスタッペンは4周を走行した後、ガレージにクルマを戻し、ノータイム19番手で初日を切り上げた。
PUの交換の可能性についてフェルスタッペンは、「大丈夫だと思う」とする一方、「エンジンについては現在、確認中で、どうなっているのか僕には分からない」とも語った。
「無駄な1日になってしまった。4周か5周しか走れなかったから、役に立つようなものはあまりない」
英PlanetF1によると、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、「最初のセッションと同じで、ターボシステムの何処かにリークが発生しているのだと思う」と説明した。
また、メキシコでペナルティが科される可能性については「それはないだろう。解決できるはずだ」と語った。
フェルスタッペンはFP1で、角田裕毅(RBフォーミュラ1)に続く4番手タイムを記録した。クルマの感触についてフェルスタッペンは「なんとも言えない」と答えた。
「(FP2は)トータルで4周か5周しか走れていないし、その中にはロングランの周回も含まれているわけで、一度だって良いラップを走れなかったからね。忘れてしまいたい1日だ」
タイヤテストが行われた2024年F1メキシコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ(フェラーリ)。2番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手には角田裕毅(RB)が続く結果となった。
FP3は日本時間10月26日(土)26時30分から、公式予選は同30時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。