RB、1台に新型フロアを先行投入「間違いなくQ3を目指す」と3番手角田裕毅

3番手を連取した初日フリー走行を経てインタビューに応じる角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年10月25日(金) F1メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)copyright FORMULA 1

10月25日(金)に行われた2024年F1第20戦メキシコGPの初日プラクティスでともに3番手タイムを刻んだ角田裕毅(RB)は、クルマの仕上がりは「かなり良い」として、「間違いなくQ3進出を目指していきます」と力強く語った。

タイヤテストに割り当てられた2回目のフリー走行のタイムシートに大きな意味はないものの、それでも3番手を連発したことはエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのVCARB 01の好調さを裏付けるものであり、また、角田裕毅に手応えを与える結果ともなった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

エルマノス・ロドリゲス・サーキットを周回する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年10月25日(金) F1メキシコGPフリー走行(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

クルマの調子が良さそうだけど?と尋ねられた角田裕毅は、「そうですね。2回連続で3番手を記録したのは多分、今シーズン初めてのことですし、間違いなくいい感じです」と答えた。

「もちろん、2回目のセッションはタイヤテストだったので、どう評価するか難しいですが、それでもトップ5で終わることができて嬉しいです」

「走り出してすぐに良い感触がありました。それでも現状に満足せず、かなりの変更を加えて前進していくことができました」

「兎に角、今やっていることを続けていくだけですが、さらに少し改善できればと思っています。今のところ、仕上がりはかなり良いと思うので、明日は間違いなく、Q3を目指していきます」

RBはエルマノス・ロドリゲス・サーキットに新型のフロアフェンスとフロアエッジを含むアップグレードを投入し、コース要件に応じた改良型のエンジンカバーと冷却用のルーバーオプションを持ち込んだ。

レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、リアム・ローソンに先行して角田裕毅のみに新型フロアを投入したと説明した。

「ユーキのクルマには、フロアにちょっとしたアップデートが施された。これは、オースティンに持ち込んだ新型フロアの改良版だ。リアムにはブラジルでこれを投入する予定だ」とパーメインは語った。

「すべて順調だ。クルマのパフォーマンスも良好だし、今夜はレース戦略の作業に取り掛かるつもりだ。FP3でクルマがどのようなパフォーマンスを発揮するのかを楽しみにしている」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

フリー走行前にファンステージで観客と交流する角田裕毅とリアム・ローソン(ともにRBフォーミュラ1)、2024年10月25日(金) F1メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

角田裕毅はFP1で、最速ジョージ・ラッセル(メルセデス)から0.701秒遅れの3番手を刻むと、FP2でも競争力をキープ。トップタイムを記録したカルロス・サインツ(フェラーリ)から0.188秒遅れの3番手を記録した。

旧スペックを使うローソンもトップ10圏内を連発と、RBは盤石の初日を過ごしたように見える。中団最上位争いへの自信はあるか?と問われた角田裕毅は「そう思います」と答えた。

「今のところ、望んでいた通り、ミッドフィールドの上位に位置していますしね。特にハースにポイントで抜かれた後なので、アメリカで失ったポイントを取り戻したいところです」

「もちろん、FP3や予選に向けては他のチームも巻き返してくると思うので、気を引き締めていきたいと思いますが、今のところ良いスタートが切れたと思いますし、チームの雰囲気も良いです」

「明日もこの調子で頑張りたいと思います」


タイヤテストが行われた2024年F1メキシコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ(フェラーリ)。2番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手には角田裕毅(RB)が続く結果となった。

FP3は日本時間10月26日(土)26時30分から、公式予選は同30時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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