レッドブルの”ゲーム”がリカルドに過度な重圧を与えたと疑うRBメキーズ
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RBのローラン・メキーズ代表は、レッドブルがラインナップ検討のためのドライバー評価のタイミングを公表することで、ダニエル・リカルドに不必要な過渡のプレッシャーを与えた可能性があると考えている。
F1シンガポールGPのパドックの視線は常に、リカルドに注がれ続けた。アメリカGP以降はリアム・ローソンがドライブするとの憶測が飛び交う中、レッドブルが、レース後にドライバーラインナップの評価を行うと明らかにしたためだ。
サマーブレイク前にもレッドブルは同じように、休みを利用してドライバー評価を行うことを公表した。メキーズは、こうしたやり方がリカルドのパフォーマンスを損ねた可能性があると考えている。
米RACERによるとメキーズは「数レース毎にドライバーのパフォーマンスを評価することは何も悪いことではないが、我々はそれを少し公にし過ぎたかもしれない」と語った。
「シーズン前半にもそうしたし、サマーブレイク前にもかなり大々的にそうした。そして今回もシンガポール後に話し合うと言ってしまったように思う」
「これもゲームの一部だが、プレッシャーという点でちょっと行き過ぎる可能性があるのは確かだ。特に今回のダニエルの場合はそうだ」
「彼は今シーズン、何度もこうした状況にさらされてきた。平穏な週末もあれば、かなり難しい週末もあった。今回は間違いなく、後者だった」
「もちろん、ドライバー達はトップアスリートであり、対処の仕方を知っているが、時には不必要なプレッシャーになることもある」
「全体的に見れば、気を散らすものではないと思いたいが、そういったことは例外なく少しばかりエネルギーを奪ってしまうものだ」
リカルドは自身およびレッドブル上層部の期待に反して、あまり目立たないシーズンを過ごしているが、シーズン残り6戦で解雇されるほど酷い結果に終わっているわけではない。少なくとも、チームの要求に遠く及ばぬ走りに終始したローガン・サージェントをウィリアムズが交代したような状況とは大きく異なる。
マイアミのスプリントでは4位フィニッシュを果たし、カナダではグランプリ8位を獲得。ハンガリーの予選では中団最速を刻むなど、リカルドは今年、しばしば印象的なパフォーマンスを発揮している。
その一方で、時折目立たない週末を過ごしているのも確かで、その結果、これらの要素が打ち消し合う形となって一貫性のない印象を与えているが、RBのミッドフィールドにおける競争力の低下や、ピットウォールの時折首を傾げざるを得ない戦略的判断、アップグレードの効果にばらつきがあることも一因と言える。実際、チームメイトの角田裕毅にも同様の傾向がある。
シンガポールでのリカルドについてメキーズは「あらゆる面で本当に僅差の争いが行われる中、ダニエルは週末を通して本当に素晴らしく速かったが、(予選では)ソフトタイヤで理想的なセッションを走れなかった」と語る。
「コンマ1秒が全てを左右する状況の中、彼が今週末、特に困難な文脈にあったことを無視することができないのは確かだ」
初日のリカルドはトップ7をキープしたものの、タイヤ温度の僅かな違いがオーダーに大きな影響を与えた予選では、僅差でQ1敗退を喫した。追い抜き困難なマリーナベイ市街地コースでの後方からの巻き返しは難しく、リカルドはポイントを獲得できずに母国オーストラリアに発った。