ミスが相次ぐ角田裕毅「ローソンからのプレッシャー」が原因とヘルムート・マルコ

フリー走行前にパドックを歩くヘルムート・マルコ博士(レッドブル・レーシング チームコンサルタント)、2024年10月25日(金) F1メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1メキシコGP予選でクラッシュを喫した角田裕毅について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、リアム・ローソンの活躍によるプレッシャーが原因だと考えている。

ニック・デ・フリースとダニエル・リカルドに続けて、ローソンを撃破して来季セルジオ・ペレスの後任候補としての評価を高めたい角田裕毅だが、F1アメリカGPでのスピンに続き、メキシコでは予選Q2でクラッシュを喫した。

独Sky Sportsのインタビューに応じたマルコは、まずは同じ予選でQ1敗退を喫したペレスについて「無線を聞いたところでは、チェコはブレーキに問題を訴えていたようだ。何が起きたのかを確認する必要があるが、残念ながら、我々の誰もが期待していた好転は実現しなかった」とした後、角田裕毅については「不必要なクラッシュだったと言わざるを得ない」と語った。

「オースティンではスピンを喫し、今回は予選でクラッシュした。安定してきたと思ったら、どうやらローソンからのプレッシャーがのしかかってきて、それが表れてしまったようだ」

リカルドの後任としてアメリカGPよりRBに合流したローソンは、1年ぶりの復帰戦を9位入賞で飾り、メキシコでは旧型フロアを使いながらも角田裕毅に迫るペースを刻み、予選では0.033秒遅れの12番手タイムを刻んだ。

Q2でのクラッシュは、Q3進出を逃す原因となっただけでなく、角田裕毅のみに搭載された新型フロアの損傷を招いた可能性がある。

仮に予選時とは異なる仕様のフロアを装着しなければならなくなった場合、パルクフェルメ規定違反となるため角田裕毅は、11番グリッドではなくピットレーンからスタートすることになる。

マルコは、「彼はローソンのものより新しいフロアを使っていた。スペアがあるかどうか、私には分からない」と語り、最悪の場合、ピットレーンからのスタートを余儀なくされる可能性があると認めた。

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