第65回F3マカオGP:再三のクラッシュレースを制しダン・ティクタムが2連覇を達成!日本人最高位は宮田莉朋の14位
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第65回マカオGP F3ワールドカップ決勝レースが18日(日)にギア・サーキットで行われ、レッドブル育成傘下のダン・ティクタム(モトパーク・アカデミー)がポール・トゥ・ウイン。前日の予選レースに引き続き他を圧倒する速さを見せつけ、フェリックス・ローゼンクビスト以来のF3マカオGP連覇を達成した。
2位は1.208秒遅れでジョエル・エリクソン(モトパーク・アカデミー)、3位表彰台にはサッシャ・フェネストラス(カーリン)が滑り込んだ。日本勢最高位は宮田莉朋(トムス)の14位、B-Max Racingの関口雄飛が15位でこれに続く結果となった。7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハの実子ミックは5位に終わった。
現地15時35分にスタートした決勝レースはオープニングラップから混乱が発生。グリーンフラッグ直後のターン1(リスボア・ベンド)で11番グリッドの佐藤万璃音(モトパーク・アカデミー)が単独クラッシュを喫し、後続の4台がこれに巻き込まれた。これによりセーフティカーが導入。3周目にリスタートを迎えたものの、ターン1で再び更に大きな事故が発生した。
ドイツ出身の女性ドライバー、ソフィア・フローシュ(ヴァン・アメルスフォールト・レーシング)が、時速276kmという高速で宙に舞い、鉄製フェンスを突き破って横回転しながらコース外の仮設スタンドに激突。カメラマンやオフィシャルを含む計5名が負傷し、セッションは2時間半近くに渡って赤旗中断となった。
安否が心配されたものの、FIA国際自動車連盟はメディカルチェックの結果としてフローシュの意識があると発表。地元病院へと搬送された事を明らかにした。
コースの修復が完了した現地16時53分にセーフティカー先導のもとレースが再開。SCで2周を消化した後リスタートとなったが、今度は大きな混乱もなく全車1コーナーを通過。その後エナーム・アーメド(ハイテックGP)が単独でウォールに激突しフルコースイエローとなるシーンはあったものの、無事にチェッカーを迎える事となった。
全28台中、フローシュのインシデントに巻き込まれたトムスの坪井翔を含む計8台がリタイヤ。フィニッシュラインを駆け抜けることなくレースを終えた。