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既報の通り、スペインの首都マドリードが2024年1月23日(火)、グランプリの開催地として選出されたことがF1より正式発表された。同地域でのF1グランプリは1981年以来、実に40年以上ぶりとなる。
この契約によりマドリードは2026年から少なくとも2035年までの10年間に渡り、「F1スペインGP」の名の下に世界最高峰の4輪モータースポーツイベントを開催する。
マドリード自治州政府のイサベル・ディアス・アユソ首相によると、年間の経済効果は4億5千万ユーロ以上。10年間で計40億ユーロ、約7,240億円以上となる見通しで、8,200の新たな雇用の創出を見込む。
マドリードでのF1開催計画は市議会や商工会議所による共同事業体、IFEMA(マドリード国際見本市)が主体となって進めている。すべてが民間資本で賄われる予定で、計画には、マドリード=バラハス空港から5分の場所に位置する見本市会場周辺を使った半都市型サーキットの建設が含まれている。
新設される全長5.47kmの半市街地コースには20コーナーが設けられ、予選ラップタイムは1分32秒を予定する。コースと合わせてレースタワーとオフィス スペース、VIP ホスピタリティとエンターテインメント・エリアを備えた高級パドックビルが建設される。
当初は1日あたり11万以上のファンを収容する計画だが、その後、1日あたり14万人まで増加させる予定で、最終的にマドリードはF1カレンダーの中で最大級の収容人数を誇る開催地となる見通しだ。
Let’s go racing in Madrid!
Say hello to the brand-new circuit built around the @IFEMA Exhibition Centre ✨#F1 pic.twitter.com/klysY8HAiT
— Formula 1 (@F1) January 23, 2024
2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソやカルロス・サインツの母国スペインでは現在、バルセロナ北部に位置するカタロニア・サーキットでレースが行われているが、現行契約は2026年で満了を迎える。
スペイン国内での2レース開催となるのか等、2026年を含むバルセロナでのグランプリについては言及がない。
F1のステファノ・ドメニカリCEOはマドリードを「スポーツと文化において驚くべき遺産を持つ素晴らしい都市」と表現し、マドリードでのグランプリ開催はスペインにおけるF1の「新しい章の始まり」を意味すると述べた。