シャルル・ルクレール、MotoGPバイクとラリーに興味「挑戦してみたい」
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スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは、4輪フォーミュラだけでなくモンスターバイクやラリー競技車両にも興味を持っており、MotoGPマシンのテストやラリー競技への参加に意欲を示している。
昨年末、F1で6度世界を制したルイス・ハミルトンと、MotoGPの生ける伝説バレンティーノ・ロッシが、各々の愛機を交換したニュースが記憶に新しいが、モータースポーツ界のスターにとって、”タイヤの数”は大した問題ではない。ハミルトンは2019年のヤマハMotoGPバイク「YZR-M1」を、ロッシはメルセデスAMGの2017年型F1マシン「W08 EQ Power+」を走らせた。
また、2018年にはレプソル・ホンダのマルク・マルケスとダニ・ペドロサがレッドブル・リンクでトロロッソのF1マシンをテストドライブしている。いずれもスポンサー絡みのイベントの一環として行われた。
ルクレールは、名門ハスクバーナ・モーターサイクルの「ヴィットピレン701」のカスタム仕様を購入するなど、ハミルトンに負けず劣らずのバイク好きとして知られる。昨年は所属チームのフェラーリと同じく、Mission Winnowをプロモートしているドゥカティからの招待で、MotoGP第6戦イタリアGPを観戦した。
イギリスで開催れたモータースポーツイベントに姿を見せたルクレールは、ファンからの質問に答える形で「フェラーリが同意してくれるかどうかは分からないけど、MotoGPバイクにトライしてみたいと思ってる。僕は全般的にバイクが大好きなんだ。」と述べ、MotoGPのテストに意欲を示すと共に、ラリーへの興味も口にした。
「今はF1に夢中だから、僕はオフシーズンなんて全く不要なくらいなんだけど、いつか経験してみたいものを選んでと言われたら僕はラリーを選ぶ。僕がこれまで慣れ親しんできたような、一日中サーキットを走り回る競技とは全く異なるし、ラリーは面白そうだからやってみたい」
F1チームは契約書の中で、事故や怪我を負うリスクの高い活動を禁止する条項を入れ込むのが一般的だが、ルクレールとフェラーリの契約書には、そういった文言はないようだ。最終的にはチームから小言を言われたようだが、ルクレールは先日、フェラーリに内緒でスカイダイビングを楽しんでいる。
ラリーと言えば、ロバート・クビサが生死をさまよった2011年の事故を想起させるが、メルセデスはバルテリ・ボッタスにラリーへの参戦を許可している。フィンランド人ドライバーは昨年末に開催されたラリーサーキット・コートダジュール・ラリーで優勝を飾った。なおルクレールは、世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦として有名なラリー・モンテカルロ近郊で育った。
ルクレールの夢の実現は当面難しいかもしれないが、フィリップ・モリス・インターナショナルがフェラーリとドゥカティをスポンサードしている以上、チャンスに恵まれる可能性は十分にあるだろう。