ルクレール、ジュニア時代の好敵手アルボンの才能を称賛「トロロッソ・ホンダでのF1デビューを期待」

2017年のFIA-F2選手権第11戦アブダビで表彰台に上がったプレマレーシングのシャルル・ルクレールとARTグランプリのアレックス・アルボンCourtesy Of Sam Bloxham/FIA Formula 2

昨年のFIA-F2選手権を圧倒的な強さで制し、今年ザウバーからF1デビューを果たしたシャルル・ルクレールは、F2とGP3時代のライバル、アレックス・アルボンの才能を称賛。トロロッソ・ホンダと契約し、フォーミュラ1の舞台で再び競い合える事を願っている。

イギリス・ロンドン出身のタイ国籍を持つアレックス・アルボンは今年、DAMSからF1直下のカテゴリF2選手権に参戦。3位のランド・ノリスを退け、チャンピオンシップをリードするジョージ・ラッセルに次ぐ2位をキープしている。ラッセルは来季ウィリアムズ、ノリスは来季マクラーレンでのF1デビューが決定している。

既に2019シーズンのスクーデリア・フェラーリのシートを射止めているルクレールは、ジュニア時代の好敵手の中でF1を戦うに相応しいドライバーについて問われ、アレックス・アルボンの名を挙げた。ルクレールは2016年のGP3シリーズでアルボンとチャンピオンシップを競い最終戦で競り勝ち、昨年は第11戦アブダビで共にポディウムに上がった。

「実際にどうなるかのは僕には分からないけど、アレックス・アルボンだと思う。彼は本当に手ごわかった。噂通りシートを獲得できると良いね。本当に」

アレックス・アルボンは12月に開幕するシーズン5のフォーミュラE選手権に日産e.damsから参戦する事が決定しているが、トロロッソ・ホンダ現在、来シーズンのダニール・クビアトのチームメイトとして、アルボンの獲得を狙って交渉を進めているとされる。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコが交渉の矢面に立ち、日産側にアプローチ。日産e.damsのチーム代表を務めるジャンポール・ドリオは、アルボンを束縛することは本人のキャリアを害するとして放出にGOサインを出しており、一部には既にトロロッソ・ホンダとの契約が成立したと見る向きもある。

スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、交渉が行われている事は否定しないものの、第21戦最終アブダビGPが終わる前に来季ドライバーラインナップを発表する計画がない事を明かしている。WEC世界耐久選手権王者として今年トロロッソ・ホンダからF1デビューを果たしたブレンドン・ハートレーは、チームが期待する結果と走りを示せておらず、1年で契約を失う公算が高い。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了