F1日本GP決勝、ドライかウェットか…タイヤ履き替えのクロスオーバーポイント

周冠宇が乗るアルファロメオC42のジャッキアップに向かうメカニック、2022年10月7日F1日本GPCourtesy Of Alfa Romeo Racing

3年ぶりの鈴鹿F1日本GPはドライコンディションで行われるのか? それとも満席のスタンドに座るファンは冷たい雨に打たれながらのレース観戦を強いられるのか?

決勝レースが開始される10月9日(日)14時からの数時間は降水確率60%ながらも雨量は殆どなく、ドライになる可能性も出てきたが、チェッカーフラッグに向けて雨脚が強まる予報が出ている。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

雨に濡れる鈴鹿サーキットとF1セーフティーカー、2014年10月5日F1日本GP

つまり依然として日曜の大気は不安定で、様々なコンディションが入り乱れる可能性があるというわけだ。予報が前倒しになれば赤旗中断も十分に有り得る。

雨に見舞われた初日は終日涼しく、コンディションはウェットとインターミディエイトが混在した。スリックタイヤの出番はなかった。以下の通り、FP1とFP2で気温および路面温度に大きな違いはなかった。

FP1 FP2
気象
最高気温 16.5℃ 16.3℃
最低気温 15.8℃ 16.0℃
最高路面 21.4℃ 19.1℃
最低路面 18.7℃ 18.5℃

初日フリー走行においては、ウェットからインターに履き替えた方がラップタイムが速くなると推定される切り替えポイント、クロスオーバーは1分48秒前後だった。インターからスリックへの移行は1分40秒台と考えられる。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

フルウェット・タイヤで激しい水しぶきを上げるピエール・ガスリー(アルファタウリ)、2022年10月7日F1日本GP

FP3と予選が行われる土曜は終日、晴れの予報だ。FP3は予選を前にした唯一のドライプラクティスとなり得るという点で、そして18インチのスリックタイヤが初めて鈴鹿に登場するという点で非常に重要なセッションとなる。

アルピーヌのチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるパット・フライは初日を終えて「明日はドライの予報なので、タイヤの評価と燃料量を変えてのロング及びショートを織り交ぜたプログラムを行う予定だ」と語った。

「これらは通常、金曜の2回のフリー走行で行うものだが、明日は1回のプラクティスでこれら全てやり切る必要があるため非常に慌ただしくなるだろう」

「決勝日は雨の恐れがあるが、降るのはレース終了後という可能性もあるので、あらゆるコンディションに対応できるよう準備しておかなければならない」

予選がドライ濃厚である一方、日曜は降雨の可能性が拭えない。チームはパルクフェルメに向けて、ウェットとドライのどちらのセットアップを採用するか頭を悩ませることになる。


2022年F1日本GPのFP2では、ジョージ・ラッセルが最速をマーク。これにルイス・ハミルトンが続いた事でメルセデスが初日をトップで締め括った。3番手にはコンマ8秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

2022年F1日本グランプリ3回目のフリー走行は10月8日(土)12時から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。

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