雨のモンツァでペレスが最速、トロロッソ・ホンダ勢はハートレーが4番手 / F1イタリアGP《FP1》結果とダイジェスト
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ヨーロッパラウンド最終章、シーズン14戦目となるF1イタリアGPが現地8月31日にモンツァ・サーキットで開幕を迎え、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはレーシングポイント・フォースインディアのセルジオ・ペレス。1分34秒000のトップタイムを記録した。
2番手にはトップから遅れる事0.550秒で母国スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン。3番手には同0.593秒差でエステバン・オコンが続き、新生レーシングポイントの2台が1-3を刻んだ。
4番手にはトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー。チームメイトのピエール・ガスリーは6番手と、2台揃ってトップ10の好発進。ホンダエンジンのドライバビリティの高さが光ったか、終盤には一時1-2を刻むシーンも見られた。
金曜午前の現地は大雨に見舞われ、セッションは気温18℃、路面温度21℃のウェットコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリはスーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。雨は徐々に落ち着き、セッション終盤にはレーシングラインの半分近くが半乾きとなったが、ホームストレート上の水溜りは中々解消せず、ドライとなる事はなかった。
明日のFP3でも降雨が予想される中、タイヤを温存するためにセッション終盤はガレージ内に留まるチームが多く見られた。路面状況が改善する中、ペレスは最も”美味しい”チェッカーギリギリのところでトップタイムをマークした。
© Getty Images / Red Bull Content Pool
ホームレースとなるフェラーリはセバスチャン・ベッテルがギアボックストラブル。走行僅か4周に留まった。幸いにも不具合が生じたギアボックスは予備用であり、交換によるグリッド降格は避けられる見通し。
人柱として新型スペックCエンジンを試したレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは5番手。マックス・フェルスタッペンは7番手に終わった。セッション開始と同時に先陣を切ってコースインしたリカルドは、レズモを通過したところで失速。エンジントラブルに見舞われた。幸いにもハードウェア上ではなくソフトウェア上のトラブルであったようで、直ぐにコースに復帰した。
オーバーテイク数を改善すべくFIA国際自動車連盟はモンツァの第二DRSゾーン、フィニッシュラインの115m先からターン1にかけての区間を延長。加えて、ターン6・7・10の出口にダブル縁石を設置した。ラップタイム向上を狙って不必要にコース外を使おうとすると、フロアなどにダメージを負う可能性がある。
マクラーレン勢は、ベルギーGPのクラッシュために新しいシャシーで挑んだフェルナンド・アロンソが14番手。ストフェル・バンドーンに代わってFP1を担当したランド・ノリスは20番手最下位に終わった。
2018年F1第14戦イタリアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間8月31日(金)22時から1時間半の日程で開催される。
2018年F1第14戦イタリアGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:34.000 | 18 | |
2 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:34.550 | +0.550 | 28 |
3 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:34.593 | +0.593 | 17 |
4 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:35.024 | +1.024 | 17 |
5 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:35.207 | +1.207 | 13 |
6 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:35.438 | +1.438 | 19 |
7 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:35.665 | +1.665 | 10 |
8 | 55 | サインツ | ルノー | 1:35.995 | +1.995 | 15 |
9 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:36.107 | +2.107 | 15 |
10 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:36.238 | +2.238 | 8 |
11 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:36.546 | +2.546 | 6 |
12 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:36.648 | +2.648 | 10 |
13 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:37.066 | +3.066 | 13 |
14 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:37.426 | +3.426 | 14 |
15 | 8 | グロージャン | ハース | 1:37.683 | +3.683 | 13 |
16 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:37.790 | +3.790 | 11 |
17 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:37.867 | +3.867 | 4 |
18 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:37.929 | +3.929 | 10 |
19 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:38.253 | +4.253 | 8 |
20 | 47 | ノリス | マクラーレン | 1:38.282 | +4.282 | 9 |
コンディション
天気 | 雨 |
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気温 | 18℃ |
路面温度 | 21℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イタリアGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | モンツァ・サーキット |
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設立 | 1922年 |
全長 | 5793m |
コーナー数 | 11 |
周回方向 | 時計回り |