角田裕毅、好走も入賞届かず14位「競争力を発揮していただけに苛立たしい」とアルファタウリ
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アルファタウリの角田裕毅は累積の戒告処分に加え、黄旗無視とパワーユニット交換によりF1第16戦イタリアGP決勝レースを最後尾からスタート。入賞には届かず14位でフィニッシュした。
自身初のモンツァでのF1レースを終えた角田裕毅は「最後尾からのスタートはいつだって大変ですが、今日のレースのスタートは良かったと思いますし、何度かオーバーテイクすることもできました」と振り返った。
オープニングラップではルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、ミック・シューマッハの3台を交わして一気に3ポジションアップを果たし、反撃の狼煙を上げた。
ミディアムタイヤでの第1スティントを経て19周目にピットに入るとハードタイヤに交換。だが、C4コンパウンドはあまり感触が良くなかったようだ。
角田裕毅はハードタイヤのペースに苦労したとして「今後に向けてロングランペースを分析し、改善していく必要があります」と訴えた。
ダニエル・リカルドのマシンストップにより導入された最終盤のセーフティーカーを機に再度ピットイン。逆襲のソフトタイヤを履いたものの、レースは再開される事なくそのまま終わりを向けた。僚友ピエール・ガスリーは8位でフィニッシュし、4点を持ち帰った。
週末の各セッションではチームメイトを抑えて何度かトップ10に入るなど競争力を発揮していただけに、チームもペナルティが大きく響いた事で母国でのWポイントを逃した事に悔しさを感じているようだ。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「ユーキはここで力強いパフォーマンスを発揮していたものの、ペナルティを受けたために、それをグリッドポジションやポイント争いに繋げられなかった事は苛立たしい」と語った。
4台がリタイヤした事から実質的なポジションアップは2つという計算ではあるものの、チーム代表のフランツ・トストは週末全体を通した角田裕毅の働きに高評価を与えた。
「ユーキは最後尾からのスタートだったため、追い抜いてポジションを上げていくのは簡単ではなかったものの、それでも上手くやってのけた」
「レースが再開されればチャンスがあると考え、セーフティカー中に彼をピットインさせて新品タイヤを履かせたものの、残念ながらそうはならなかった」
「14位フィニッシュに留まったが、ユーキは総じて良い週末を戦った」
セーフティーカー先導ラップで終了した9月11日(日)の2022年F1第16戦イタリアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
マリーナ・ベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月30日のフリー走行1で幕を開ける。