角田裕毅は何故、予選Q2で計測もせずガスリーにトウを与える事もせず待機し続けたのか?
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角田裕毅(アルファタウリ)は何故、予選Q2で計測ラップを走る事も、僚友ピエール・ガスリーにトウを与える事もせず、ひたすらクルマの中に留まり続けたのだろうか?
パワーユニット交換を含む各種グリッド降格ペナルティを受ける角田裕毅は、10日(土)の予選を前に既にF1イタリアGPでの最後尾スタートが決定していた。
そのため照準は予選ではなく決勝に合わせられ、クルマのセットアップもそれに準じた仕上がりになっているはずだが、モンツァでのAT03はショートランでも高いパフォーマンスを発揮。週末を通してチームメイトに先行していた角田裕毅はQ1を8番手タイムで突破した。
ガスリーが事前に明かしていたように、アルファタウリは予選で角田裕毅に牽引役を務めさせる計画を立てていた。だが、Q2でガレージからコースに出る事はなく、ヘルメットを被ったままコックピットの中に留まり続け、チェッカーに合わせてクルマを降りた。
そもそも計測ラップを行わないのであれば、早々にクルマを降りるはず…一体、何があったのか。
これについて角田裕毅は「ここはトウが役に立つことがあるので、チームメイトを助ける必要がある場合に備えてQ2ではクルマに乗り込んだままガレージ内で待機していましたが、最終的にピエールにトウは必要ないと判断したため、走る事なくセッションを終えました」と説明した。
当のガスリーは10番手タイムでQ3に駒を進めると、トラック・リミットによってタイムが抹消された事で8番手を逃しながらも9番手で予選を終えた。
角田裕毅は文字通りの最後尾、すなわち20番グリッドから53周のレースに臨む事になる。
「ペナルティを受けるため、今週末は予選よりレースペースに焦点を当てて取り組んできました」と角田裕毅。
「ただ、それでもショートランのペースは満足いくもので、クルマの感触も良く、Q1では力強い走りができたと思います」
「難しいレースになるだろうとは思いますが、モンツァはオーバーテイクが可能ですし、明日は本来の実力とは異なるポジションからスタートするマシンも多いので何が起こるか分かりません。集中して取り組んでいきたいと思います」
なおテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「後方ではあるものの、今週末のユーキは力強いペースを発揮しているから、クリーンエアーで走れればポジションを上げて行けるはずだ」と述べ、巻き返しに強い意欲を示している。
2022年F1イタリアGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
イタリア・グランプリの決勝レースは日本時間9月11日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。