F1イタリアGP:マグヌッセンの調査を経てハースに懲罰、モンツァでのサインツとの一件を巡り
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F1イタリアGPのスチュワードは2024年8月30日のFP1を経て、ケビン・マグヌッセンがカルロス・サインツ(フェラーリ)の走行を「不必要に妨害」したとして、ハースF1チームに7,500ユーロ(約120万円)の罰金を科す決定を下した。
マグヌッセンがレズモの2個目のコーナーの出口でレーシングライン上を低速で走行していたため、プッシュラップ中のサインツは計測ラップを断念せざるを得ず、セッションを経てスチュワードはF1競技規則第37条5項違反の疑いがあるとして両者を召喚した。
無線調査の結果、サインツが背後に迫るまでハースがマグヌッセンに警告を与えていなかったことが判明した。マグヌッセンは聴聞会の中で、ミラーを確認したものの、コースレイアウトの関係上、サインツを視認できなかったと説明した。
通常であればペナルティガイドラインに従って、マグヌッセンは警告処分となるところだが、今回のケースでは後方を視認できない状況にあったことが考慮され、ドライバーに対する処分は行われなかった。
ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は「ドライバーに適切な事前警告が与えられるべきだった」としてハースに「ミス」があったと指摘したが、これにより危険な状況が生まれたわけではないとして、チームに対するペナルティは今季これまでの2つの前例の半分に減じられた。