F1ハンガリーテスト《2日目》順位結果:ラッセルが非公式レコードを塗替え最速!ホンダは3人で計264周を走破

ロリポップの止まれ標識copyright Hungaroring Media

2018年インシーズン・ハンガリー合同テスト最終2日目のセッションが8月1日水曜にハンガロリンクで行われ、メルセデスW09のステアリングを握ったジョージ・ラッセルが桃色ハイパーソフトタイヤで1分15秒575を記録。前日にフェラーリのテストを担当したアントニオ・ジョビナッツィを100分の7秒上回り、非公式コースレコードを塗り替えトップに立った。

午前中に最速を記録していたフェラーリのキミ・ライコネンは2番手。ラッセルと同じく最も柔らかいハイパーソフトを履いていたものの、0.074秒及ばす2番手でテストセッションを終了した。「これはテストだから、ラップタイムにはあまり意味がない」とライコネン。英国出身の現FIA F2選手権ランキングリーダー、ラッセルは、2019年のウィリアムズあるいはフォース・インディアからのデビューが噂されている。

3番手に続いたのは3強の一角を成すレッドブル・レーシング。シミュレータードライバーのジェイク・デニスがバルセロナテストに続きRB14での2回目のテストを担当した。デニスはライコネンと同じ最多131周を走り込み、ハイパーソフトで17秒012を記録するも、上位2台からは1.4秒近く離された。

火曜のハンガロリンクは好天に恵まれ朝からドライコンディション。昨日は夕刻に激しい降雨に見舞われたものの、この日は最後までドライが続き、全チームにとって絶好のテスト日和となった。米国を拠点とするハースはファクトリーでの作業にリソースを集中。今回のテスト参加を見送っている。

トロロッソ・ホンダ勢は、初日の2019年型タイヤテストの最中にクラッシュを喫したショーン・ゲラエルが通常テストを担当。エアロレイクを装着するなどして、マシンの空力周りのテスト作業を行い122周を走破。桃色ハイパーで1分19秒046をマークし9番手でセッションを終えた。セッション後半にはエンジンのマッピング作業にも取り組んだ。

来季タイヤテストはレギュラードライバーの二人が担当。午前中に19年型タイヤを履いたSTR13を走らせたブレンドン・ハートレーは67周を走り20秒221をマーク。ハートレーからバトンを引き継いだピエール・ガスリーは午後の4時間のセッションで精力的に走り込み75周を計上した。チームとしては3人で計264周ものラップを重ねることとなった。

ウィリアムズFW41のステアリングを握ったロバート・クビサは、マシン開発を進めるべく、多岐に渡るプログラムを担当。午前のセッションでは2番手タイムを記録。一日を通して103周を走り、唯一ウルトラソフトタイヤを履き6番手タイムとなる1分18秒451をマークした。7番手にはマクラーレンのホープ、リザーブドライバーを務めるランド・ノリスがソフトタイヤで18秒472を刻んだ。

フォース・インディアはこの日、ニコラス・ラティフィに代えて開発ドライバーのニキータ・マゼピンをコースに送り出したが、午前中にマシントラブルでストップ。セッションは赤旗中断となり、2時間近くを棒に振る事となった。午後はコースに復帰したもののトータル僅か51周に留まった。ニコ・ヒュルケンベルグからたすきを受けたアルテム・マルケロフは108周を走り8番手タイムを記録した。

F1ハンガリー合同テスト2日目 総合順位結果

Pos. Driver Team Time Lap Tyre
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分15秒575 116 Hypersoft
2 キミ・ライコネン フェラーリ 1分15秒649 131 Hypersoft
3 ジャイク・デニス レッドブル 1分17秒012 131 Hypersoft
4 アントニオ・ジョビナッツィ ザウバー 1分15秒558 120 Hypersoft
5 ニキータ・マゼピン フォース・インディア 1分17秒748 51 Hypersoft
6 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1分18秒451 103 Ultrasoft
7 ランド・ノリス マクラーレン 1分18秒472 73 Soft
8 アルテム・マルケロフ ルノー 1分18秒496 108 Hypersoft
9 ショーン・ゲラエル トロロッソ・ホンダ 1分19秒046 122 Hypersoft
10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1分19秒790 75 2019年型
10 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1分20秒177 67 2019年型

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