角田裕毅「ハンガロリンクはリカールとは対照的」開発成果の更なる理解に期待

ポール・リカール・サーキットのパドックを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2022年7月21日F1フランスGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が前戦フランスGPを振り返りつつ、2022年FIA-F1世界選手権第13戦ハンガリーGPに先立って抱負を語った。

昨年のグランプリでは1周目に7台が巻き込まれる多重玉突き事故が発生。これにより16番グリッドの角田裕毅は一気に5番手に浮上し、最終的に6位入賞を飾った。

ハンガロリンクはリカールとは対照的

角田裕毅
F1ハンガリーGPに向けて

ダウンフォースを強化するための大型アップデートを行ったという点で、フランスはチームにとって重要な週末でした。

金曜のフリー走行では明らかに改善の兆しが見られましたし、予選でのパフォーマンスは満足できるものでした。Q3に進出できましたし、一歩前進したように感じました。

ただレースはオコンに追突されたことで台無しになってしましました。なんとか続行しようとしたものの、ダメージが大きすぎてリタイアせざるを得ませんでした。おかげでレース・ディスタンスにおけるクルマの変化を評価する事が難しくなってしまいました。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ポール・リカール・サーキットでアルファタウリAT03を駆る角田裕毅、2022年7月23日F1フランスGP予選

ポール・リカール・サーキットは高速のコースで、方やハンガロリンクは低速かつツイスティなサーキットです。両者は本当に対照的ですので、今週末は更に学ぶことでアップデートがもたらす効果に関してより良いアイデアが得られるかもしれません。

昨年のグランプリは少し運に恵まれました。プラクティスは難しく予選は16番手止まりでしたが、日曜のレースではオープニングラップにアクシデントが発生した事もあり、最終的には6位でフィニッシュする事になりました。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェラーリのカルロス・サインツとバトルするアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年8月1日F1ハンガリーGP決勝レースにて

ハンガロリンクはロングストレートがなく、コーナーをリズムよく走れるので楽しいコースですが、その反面、レースでは先行するマシンに前を阻まれてしまうとなかなかオーバーテイクできないので、少しフラストレーションが溜まります。

今年の新しいマシンは以前よりオーバーテイクがしやすくなっていますので、どうなるのか楽しみです。とは言え、予選でできる限り良い結果を出す事は依然として重要だと思います。

サマーブレイクをより楽しむためにも、上手くやってポイントを獲得して前半戦を終えたいです。


1周4381m、全16コーナーを有するハンガリーGPの舞台、ハンガロリンクは直線区間が1箇所のみで、低中速コーナーが主体の畝るようなレイアウトが特徴。「壁のないモナコ」と形容されるほどオーバーテイクが難しい。

ハーフウェット・コンディションで開始された昨年のグランプリでは、1周目に7台が巻き込まれる多重玉突き事故が発生。エステバン・オコンがキャリア78戦目で自身およびアルピーヌにとっての初優勝を飾った。

F1ハンガリーGPは日本時間7月29日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1ハンガリーGP特集

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