ホンダF1田辺「ハンガロリンクは故アイルトン・セナと共に優勝を果たした思い出の地」

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターcopyright Honda

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2018年FIA フォーミュラ1世界選手権第12戦ハンガリーGPに先立って抱負を語った。舞台となるハンガロリンクは、若き日の田辺に忘れられない思い出を刻んだサーキットであった。

1990年から92年まで第一期マクラーレン・ホンダに参加していた田辺は、91年の第10戦ハンガリーGPで、直前に死去した本田宗一郎を追悼すべくアイルトン・セナを含めたチーム全員と共に喪章をつけて会場入り。5戦ぶりに予選でポールポジションを獲得したセナは、1度もラップリーダーを譲る事なく優勝。久々の勝利をホンダ創業者に捧げた。

ホンダF1:ハンガリーGPに向けて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

厳しい週末となったドイツGPを入賞という結果で終え、我々は今、ハンガリーに向かっています。ホンダにとってのハンガロリンクは過去に幾つもの成功を収めてきたトラックであり、私個人にとっても思い出深い場所です。創業者の本田宗一郎が死去した数日後にアイルトン・セナが勝利した1991年を含めて、私はこの場所に特別な思いを持っています。近年では2006年にジェンソン・バトンが優勝を成し遂げました。

例年通り、今年のハンガリーGPも極めて暑いコンディションになりそうで、我々は気温30度を超える天候になるものと予想しています。今週のミルトンキーンズも同じ様にかなり暑いですね!先週末のドイツでのレースでも似たような暑さに見舞われましたが、ハンガロリンクの平均速度は低く、それ故マシンの冷却面に注意が必要となります。

1周の距離が短いことから電気エネルギーの使用方法に様々な選択肢があり、バッテリーは高温にさらされ負荷が高くなります。そのため、パワーユニットの冷却のバランスを上手く取る必要があります。また、ここでのパワーセンシティビティは低く、低速コーナーで優れたドライバビリティを提供することが極めて重要となります。レースを良い結果で終えて夏休みに迎えればと考えています。


F1ハンガリーGPの戦いの舞台となるのはハンガロリンク。ヘルマン・ティルケ設計の1周4381mのコースは、トラック全体がうねるような低速レイアウトとなっており、直線コースは908mのホームストレート1本のみ。昨年のグランプリでは、セバスチャン・ベッテルが優勝。2位にキミ・ライコネンが続きフェラーリが1-2。3位にバルテリ・ボッタスという結果だった。

ハンガリー・グランプリは日本時間2018年7月27日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1ハンガリーGP特集

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