フェルスタッペン、ギアボックス降格ペナ 崖っ縁…前半最終ハンガリーで早くも規定上限に
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レッドブルはF1第13戦ハンガリーGPに先立ち、マックス・フェルスタッペンに今季4基目となる「ギアボックス・ケース及びカセット(GBX C & C)」並びに「駆動部品、ギアチェンジ、補助部品(GBX DL)」を開封。年間許容上限に達した。
年間のレース数が23戦以下の場合、4基までに制限されている事から、フェルスタッペンは今後、再び新しいギアボックスコンポーネントを開封すれば、5グリッド降格ペナルティを受ける事になる。
またフェルスタッペンと並び、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)も各3基目を開封した。
現時点ではアルファロメオのバルテリ・ボッタスと周冠宇の「GBX C & C」が各々4基に、ミック・シューマッハ(ハース)の両コンポーネントが各々4基に達している。
パワーユニットと同じ様に、ペナルティを消化する際は基本的にオーバーテイクが容易なコースで超過交換を行うのが望ましい。
メルセデスを含むトップ3以下のチームが優勝を争うレベルまで競争力を上げてこない限り、レッドブルRB18にとって5グリッドは致命的ではなく、ダメージを最小限に抑える事が可能だろう。
また、パワーユニット全交換やパルクフェルメ規定違反によって最後尾、あるいはピットレーンスタートとなるような事があれば、合わせて行う事で実質的に降格を帳消しにする事もできる。
ギアボックス交換ペナルティの仕組み
ギアボックス交換については、昨年までは6戦連続での使用が義務付けられ、これに違反した場合に降格が科される仕組みであったが、2022年にレギュレーションが改訂された。
これにより、ICE(内燃エンジン)やMGU-Hなど、コンポーネントが分けられているパワーユニット規定と同じ様にギアボックスは2種類のコンポーネントに細分化され、各々に年間4基までとする上限基数が設定された。
降格グリッド数自体は昨年までと同様で、違反する度(規定上限を超えるコンポーネントを開封する度)に5グリッド降格の罰則が科される。