トロロッソ、シーズン前半最終戦で文句なしの6位「ガスリーは実に見事な走りをした」
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スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表が、ピエール・ガスリーが殊勲6位入賞を果たしたF1第12戦ハンガリーGP決勝レースを振り返り、8ポイントをもたらしたチームスタッフとガスリーに感謝の気持ちを表した。
週末を通してポイント圏内を射程に捉える速さを示していたトロロッソ・ホンダ勢は、土曜の予選でダブルQ3進出を達成。6番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが一貫したペースを刻み完璧なレース運びを披露。中団グループ最上位の6位でチェッカーを受けた。
8番グリッドのブレンドン・ハートレーは、ピットイン勝負を仕掛けてきた後続のルノーの試みを防ぐべく、9番手を走行していた24周目にピットイン。ミディアムタイヤで第二スティントに挑んだが、これが裏目に出てしまった。最も硬いミディアムではペースが上がらず、ピット戦略の失策によってライバルに先行を許し、11番手でレースを終える事となった。
レースを終えたトスト代表は「ピエールは、タイヤと燃費をコントロールしながら実に見事なレースを繰り広げた」と述べ、ガスリーの走りを讃えた。
トロロッソ:F1ハンガリーGP決勝を終えて
フランツ・トストチーム代表
今週末の我々は出だしから素晴らしいパフォーマンスを発揮していた。フリー走行の時からピエールは常にトップ10周辺の速さを示していて、Q3進出とポイント獲得に足るだけのペースがある事は明らかだった。昨日の予選では若干天気に助けられた部分があったが、チームもドライバーもセッションを最大限に活かして素晴らしい活躍をしてくれた。その結果、6番と8番グリッドを手に入れることができた。
ピエールのスタートは良かったのだが、ブレンドンの方はサインツとヒュルケンベルグのバトルに巻き込まれてしまい、1周目を終えてたところで9番手に後退してしまった。ピエールはタイヤと燃料消費量をコントロールしながら実に見事なレースを繰り広げてくれた。マグヌッセンが後方から迫ってきたレース終盤でのピエールの走りが示しているように、必要に応じてペースを上げる余裕さえあった。
ブレンドンはサインツとグロージャンに前を塞がれてしまったものの、最後までヒュルケンベルグを抑えてみせた。1周目を上手くやれていればポイント獲得できるだけのペースがあったと思う。とは言え、6位は本当に素晴らしい結果だ。ここ数レースではあまりポイントを取れていなかった事を思えば、チームにとって極めて重要な結果と言える。
信じがたい速さでピットストップをこなしてくれたメカニックの皆や、ストラテジスト、すべてのエンジニアに感謝している。これからお楽しみの夏休みが始まるわけだが、チーム全員が十分に休みを取ってエネルギーを充電してもらいたいと思っている。リフレッシュした後はシーズン後半戦に向けて再び全力で取り組んでいくつもりだ。
F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、ハンガリーGP通算6度目の優勝を飾った。2位はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位にはキミ・ライコネンが続く結果となった。