2024年F1ハンガリーGP《決勝》ハイライト動画:ノリス、いつ譲る?それとも譲らない?レッドブルに牙を向くフェルスタッペン
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7月21日にハンガロリンクで行われた2024年FIA-F1世界選手権第13戦ハンガリーGPは、戦略的観点から下されたピットストップ戦略に伴うマクラーレンのチームオーダーを、ランド・ノリスが受け入れるか、受け入れないかが大きな注目を集めるレースとなった。
決勝:ハイライト動画
ポールシッターのノリスは1周目のターン1で僚友オスカー・ピアストリにポジションを奪われた。ラップリーダーに躍り出た23歳のオーストラリア人ドライバーはレースの7割近くをリードしたが、最後のピットストップで思いがけず首位を失った。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)によるアンダーカットを防いで1-2を死守すべく、マクラーレンは後方のノリスを先行ピットインさせた。結果、ピアストリはノリスに対してアンダーカットを許して2番手に後退した。
ピットウォールはポジションを戻すよう終盤に向けて指示し続けたが、ノリスは頑として聞き入れず逆にギャップを広げていった。20周近い説得の末、残り3周でノリスは一気にペースを落とし、ピアストリがキャリア初優勝を飾った。
戦略を巡るいざこざはレッドブルでも発生した。
2回のピットストップで2度のアンダーカットを許してポジションを失ったマックス・フェルスタッペンは「クソみたいな戦略」と牙を向き、残り8周のターン1ではハミルトンのイン側に飛び込んだ際に接触。3位表彰台が手堅いレースを5位でフィニッシュした。
角田裕毅は卓越したタイヤマネジメントと冷静なレース運びで、全車唯一となるアグレッシブな1ストップ戦略を成功させ、10番グリッドからの大健闘9位フィニッシュを果たした。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦FIA-F1世界選手権第14戦ベルギーGPは7月26日のフリー走行1で幕を開ける。