フェルスタッペン、敗北の3番手「ポールには届かなかったはず」”不十分”なアウトラップの影響を否定
Published:
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは7月31日のF1ハンガリーGP公式予選でルイス・ハミルトン(メルセデス)に遠く及ばず、2列目3番手に甘んじる結果に終わった。
FP1で全体ファステストを刻んだものの、残り2回のプラクティスではメルセデスがトップタイムを分け合った。土曜午後のグリッド争いを振り返ったフェルスタッペンは、今週末は全体的にライバルに遅れを取っていたと認めた。
「今週末は終始、メルセデスに対して少し後れを取っていたけど、それは予選でも変わらなかった。何らかの理由で同じレベルのグリップが得られず、Q3ではQ2よりも少し後退してしまった」
「路面なのかタイヤなのか原因は分からないけど、限界まで迫るには少しバランスが悪かったんだ。ここはコーナーが連続するコースでリズムが重要だから、一か所が悪いと次のコーナーもダメになってしまう」
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 1:16.424 | 1:16.553 | 1:15.419 |
2 | ボッタス | メルセデス | 1:16.569 | 1:16.702 | 1:15.734 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.214 | 1:15.650 | 1:15.840 |
4 | ペレス | レッドブル | 1:17.233 | 1:16.443 | 1:16.421 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | 1:16.874 | 1:16.394 | 1:16.483 |
予選Q3最終アタックの展開は、レッドブル陣営の言葉を借りれば「ゲームマンシップ(反則スレスレのプレー)」の様相を呈するものだった。
ピットレーンでルイス・ハミルトンに前を塞がれたフェルスタッペンは、その後、低速走行を続けるW12に翻弄され真っ当なアウトラップを得られず、その煽りで僚友セルジオ・ペレスは時間内に最終アタックを始める事ができなかった。
アウトラップで不必要にスローダウンしたとの指摘に対してメルセデスは、Q3最初のアウトラップタイムよりも速かったと指摘。レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はハミルトンの行為を「ゲームマンシップ」としながらも、ゲームの一部として理解を示した。
フェルスタッペンはラップタイムへの影響を認める一方、仮に満足のアウトラップが得られたとしても、ハミルトンとの0.421秒という大差をひっくり返す事はできなかったとの考えを示した。
「最後のアタックでは少しタイムを失ってしまった。もう少しアウトラップを速くできればバランスも少しマシではあったと思うけど、それでもポールには届かなかったと思う」
「3番手は僕らの望んでいた場所ではないし満足はできないけど、隣にはチェコ(ペレス)もいる事だし、レースで何ができるか検討してみるよ」
決勝での逆転のチャンスはあるのだろうか? レッドブル・ホンダは当初、ミディアムでのスタートを考えていたが、同じミディアムを履いたメルセデスのラップタイムを目にして戦略を変更した。
「凄く暑くなるみたいだし、ソフトスタートが良い戦略かどうかは明日になればハッキリするはずだ」とフェルスタッペンは語る。
「ソフトはミディアムタイヤほど長くは保たないけど、最初の蹴り出しでアドバンテージが得られるかもしれない」
「ここはスタートが凄く重要なコースだし、最善の結果を持ち帰るためにも頑張って戦うつもりだ」
2021年 F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間8月1日(日)22時にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。