蛙の面に水、歴史的50勝のフェルスタッペンにF1米国GP観客からまたも大ブーイング
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V6ハイブリッド・ターボ導入から200レースの節目を迎えた2023年のF1アメリカGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、通算勝利を50勝として歴史に新たな1ページを刻んだが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の一部観客はこれに大ブーイングを浴びせた。
表彰台セレモニーに姿を見せたフェルスタッペンは、グランドスタンドからのブーイングの大合唱に晒された。トロフィーが手渡されると再び大きな野次が飛んだ。そしてその間には「チェコ」コールが鳴り響いた。
オースティンは地理的にメキシコに近く、伝統的にフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスの熱狂的ファンが数多く押し寄せる。このメキシコ人ドライバーはここ数ヶ月、同じマシンを駆るフェルスタッペンに全く太刀打ち出来ておらず、時にレッドブル首脳陣から厳しい批判にさらされ、シート喪失の憶測が絶えない。
また、フェルスタッペンがこの日のレースで2位に退けたルイス・ハミルトン(メルセデス)も米国で非常に高い人気を誇っている。7度のF1王者は2021年12月のサウジアラビアGP以来となる勝利を目指したが、フェルスタッペンには2.225秒届かなかった。
ルイス・ハミルトン、ミハエル・シューマッハ、セバスチャン・ベッテル、そしてアラン・プロストに続く歴代勝利数とCOTAでの3連覇を達成した3度のF1ワールドチャンピオンは、今年5月のマイアミGPでも大ブーイングを受けた。
英「Sky Sports」によると、メキシコGPを1週間後に控えたこの日のブーイングについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、日本語で言うところの「蛙の面に水」に相当するオランダのことわざを引用して次のように語った。
「マックスがメキシコで最高に温かい歓迎を受けるとは思わないが、あれはアヒルの背中に水をかけるようなものだ。シーズンによっては悪役になるが、次のシーズンにはヒーローになる」
またフェルスタッペンはスウェーデンの「Viaplay 」とのインタビューで、ブーイングに腹が立ったかと問われると「いや。結局のところ、トロフィーを家に持ち帰るのは僕だから、それでいいんだよ!」と気にした素振りを見せなかった。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコシティGPは10月27日のフリー走行1で幕を開ける。
Fans could be heard booing Max Verstappen on the podium in Austin 👀 pic.twitter.com/q1okBsi3NK
— ESPN F1 (@ESPNF1) October 22, 2023