疑惑払拭を経て沈黙を破るクリスチャン・ホーナー、レッドブルF1は「かつてないほど結束」

疑惑の払拭を受けパドックでマックス・フェルスタッペンと抱擁するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2024年2月29日F1バーレーンGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

女性従業員による告発の却下を経て、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が公の場で初めて口を開き、チームは「かつてないほど」結束していると語った。

レッドブルGmbHによる調査を経て、2024年の開幕バーレーンGPの初日前日にホーナーの「不適切な行為」を巡る疑惑に終止符が打たれた。取締役会に提出された外部の法廷弁護士による報告書は150ページに渡るとされる。

一貫して自らの潔白を主張し続けたレッドブルの指揮官は英「Sky Sports」とのインタビューの中で「一連のプロセスが終わった事を兎に角、嬉しく思っている。ただもちろん、それについてコメントする事はできない」と語った。

従業員には本件に関して更なる不服を申し立てる権利がある。これで問題は終わったと思うかとの質問に対してホーナーは「そうだね、これ以上コメントすることはできないが、プロセスは終わり、結論が出ている」と答えた。

また、チームの結束は固いかと聞かれ 「かつてないほど力強くなっている」と返した。

レッドブルGmbHが発表した声明においては、今後もチーム代表兼CEOの職務を継続するとの言及はなかったが、ホーナーは「我々が今ここにいるのは、このグランプリとこれからのシーズンに集中し、両方のタイトルを守るためだ」と述べ、引き続きチームを率いていく事を明らかにした。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

パドックで談笑するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ、2024年2月29日(木) F1バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

疑惑払拭の発表直前に行われたバーレーンGPの会見の中でマックス・フェルスタッペンは、チームのボスについて「本当に重要な人物だと思う。そうでなければ、これほど長きに渡ってあのポジションにはいなかったはずだ」「当然、リーダーの一人がいなくなれば状況は変わり始める事になる。でも僕らはそうなるとは考えていない」と語った。

嫌疑が晴れた後のイベント初日のパドックにはフェルスタッペンと抱き合うホーナーの姿があった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

女性従業員に対する疑惑の払拭を受けパドックでマックス・フェルスタッペンと抱擁するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2024年2月29日F1バーレーンGP

元スパイス・ガールズのジェリ・ハリウェルの夫であり、31歳という史上最年少で2005年にF1チーム代表に就任したレッドブルの指揮官はシーズンの開幕に先立ち、女性従業員に対する不適切な行為に関する疑惑に直面した。

機密を理由に疑惑や調査に関する詳細は一切、明らかにされていないものの、一連の調査についてレッドブルGmbHは「公正、厳格かつ公平」であるとして自信を示し、その結果に基づいて従業員の申し立てを却下したと説明した。

公式情報が極めて限られた事もあって疑惑を巡っては憶測が飛び交い、特にオランダの特定メディアから発せられた真偽不明の情報は注目を集めた。

何が起き、何が起きなかったのか、ヘルムート・マルコやフェルスタッペンがどのような役割を果たしたのか、あるいは果たさなかったのかなど、事実を検証する術はないが、世界的な巨大企業であるレッドブルGmbHが提訴される事を視野に入れつつも「確信」を以て申し立てを退けた事は注目される。

ホーナーは2005年にレッドブルがF1に参戦して以来、一貫して英国ミルトンキーンズのチームの指揮を取り続けてきた。チーム代表としての経歴は現行グリッドの中で最も長く、ホーナーの下、チームはこれまでに6つのコンストラクター選手権タイトルと7つのドライバー選手権タイトルを獲得している。

F1バーレーンGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了