さらば2代目NSX…ホンダ、最終「Type S」を世界350台限定発売
Published:
ホンダは同車のミッドシップ・スポーツカー「NSX」2代目モデルの最終型となる「Type S」を全世界350台限定(国外320台、国内30台)で2021年8月に発売する。価格は未定。
今回新たに投入されるNSX Type Sは、既存のNSXを超えることを目指してパフォーマンスとデザインを追求した最終形で、2代目は2022年12月に生産終了となる。
ホンダは「走る喜びや意のままに操る喜びの提供のみならず、所有する喜び」を目指して開発を進めてきたとして「これまでのご愛顧に対する感謝を込めた特別なモデル」になると説明している。
量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディーを採用するなど当時の最先端技術を結集した初代に続き2016年に登場した2代目NSXは、ホンダ独自の先進的電動化技術である3モーターハイブリッドシステムを採用。エンジンのみでは達成困難なハイレベルのレスポンスとハンドリング性能を追求した。
ホンダにとってのNSXは、日常ユースからワインディング、サーキットでのスポーツ走行まで、幅広い場面で楽しめるスーパースポーツを提供するだけでなく、各々の時代におけるクルマづくりの姿勢を内外に伝える広告塔としても機能してきた。
そんなホンダの代名詞の一つとも呼べるこのブランドを関する2代目は、電動化へと大きく舵を切るタイミングで生産終了を迎える。NSXの今後はどうなるのだろうか?
ホンダは「NSXで培った人材、技術などを今後のクルマづくり、モノづくりに生かすことで、来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中でも、お客さまに引き続き『走る喜び』『操る喜び』を提供していくべくチャレンジしていきます」「NSXを愛してくださった、すべての皆さまに心より、感謝いたします」としている。