トロロッソ・ホンダ、F1メキシコGPではハートレー車に新型エアロパッケージを搭載

死者の日の仮装をしたファンと写真撮影するトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリー、F1メキシコGP 2018年10月25日copyright Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダは、1セットしかない新しい空力アップグレードをF1メキシコGPでブレンドン・ハートレーのマシンに搭載し、前戦アメリカGPで行う予定であった評価テストを実施。実戦投入できるかどうかを検証する。

スクーデリア・トロロッソは、先週のオースティンに新型フロントウイングと改良版フロアを含む新しいエアロダイナミクスを持ち込み、10号車ピエール・ガスリーに搭載。だが、初日金曜は生憎の雨となり、新しいパッケージが期待通りに機能しているかどうかの確信を得るに至らなかった。

2日目土曜日はドライコンディションに恵まれたものの、性能が向上していると断定する事は出来ず、チームは3回目のフリー走行を終えて旧型にロールバック。ガスリーはハートレーと同じ仕様の古いパーツのつけたクルマで公式予選に臨む事となった。

「エンジニアの皆に詳しく分析してもらわなきゃならないデータが大量にあるんだ。FP3で新しいパーツを走らせたピエールは、バランスに満足してなかったみたいだね。予選までに旧型にロールバックした理由の一つはそれだと思う」とハートレー。

「明日は僕が走らせる予定なんだけど、どういう風に機能するか楽しみだよ。パフォーマンスを引き出せれば良いんだけど。テストした後の残りの週末をどうするかは明確に決まってないんだ。明日次第って感じかな」

トロロッソは6月末に開催された第9戦オーストリアGPで車体側のアップデートを投入したものの期待はずれの結果に終わり、それ以降4ヶ月近くにも渡って主要なアップデートがない状況が続いている。

ファエンツァのチームは残り3戦という状況でコンストラクター8位につけているものの、背後からはアルファロメオ・ザウバーが4ポイント差で迫っている。ホンダの”スペック3改”エンジンは有望なパフォーマンスを示しているものの、それだけではライバルと戦うには十分とは言えず、新しい開発パーツの成否如何が選手権争いに大きな影響を与える可能性がある。

「新しいパッケージをどの様に使うべきか、どうやってポテンシャルの全てを引き出すかを理解するためには、原則としてもっと多く走り込む必要がある」とガスリー。「それが不十分な状態だったから、予選前に取り除く事ににしたんだ」

「今週末、もう一度走らせる予定なんだけど、パーツは1セットしかない。今度はブレンドンのマシンに乗せることになると思う。どうやって使いこなせば良いか、少しでも理解が深まると良いんだけど」

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