ハミルトン、マゼピン妨害で訓戒処分…メルセデスには約325万円の罰金 / F1サウジアラビアGP

ピットに入るメルセデスのルイス・ハミルトン、2021年12月3日F1サウジアラビアGPフリー走行1にてCourtesy Of Daimler AG

F1サウジアラビアGPのスチュワードはメルセデスのルイス・ハミルトンに対し、ニキータ・マゼピン(ハース)の走行を”不必要”に妨害したとして今季2度目の訓戒処分とすると共に、メルセデスに25,000ユーロ、約325万円の罰金を科す裁定を下した。

ハミルトン及びチーム代表者の聴取、並びに映像証拠とチーム無線の調査を経てスチュワードは、10秒後にマゼピンが接近するとの警告をチームから受けていたとする一方で「チームとのコミュニケーションに問題」が生じた事で、マゼピンが実際に「横に並ぶ」までハミルトンには次の警告が与えられていなかったと説明した。

訓戒はただの「いましめ」に過ぎず、グリッドに影響するものではない。スチュワードがハミルトンに処罰を与えなかったのは、ジェッダ市街地コースの独特のレイアウトを考慮したためだった。ここは高速のブラインドコーナーが多く、開幕前から問題視する声が上がっていた。

スチュワードは、最終的な責任はドライバーにあるとしながらも「このサーキットではドライバーがミラーを使って追い越し車両の接近を確認する事に課題がある」として、ジェッダにおいてドライバーは「チームとの効率的なコミュニケーションに依存しなければならない」とした。

そして今回のケースにおいては”効率的なコミュニケーション”がなされなかった事から、ドライバーではなく「競技者」、つまりチーム側にペナルティを科したと説明した。ただこれはジェッダ特有の事情を考慮したもので、スチュワードは本決定は他のコースでの前例とはならないと強調した。

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