ハミルトン、フェルスタッペンとのタッグを検討? レッドブルとフェラーリに接触…クリスチャン・ホーナー明かす
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表によると、7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンは移籍を念頭に2024年に向けてレッドブルとフェラーリに接触していた。
38歳のイギリス人ドライバーは今年8月、所属先のメルセデスとの間で新たに2年の契約延長にサインした。年俸は5,000万ポンド、日本円にして約93億円と噂されている。
メルセデスとハミルトンはV6ハイブリッド・ターボ時代の覇者として君臨していたが、2022年のグランドエフェクトカー導入以降はタイトル争いはおろか、優勝争いにすら絡めない状況が続いている。
一方でレッドブルは、物議のアブダビGP最終ラップでの直接のオーバーテイクによってハミルトンを下した2021年以降、マックス・フェルスタッペンが3年連続のドライバーズタイトルを獲得するなど、支配的な強さを見せている。
レッドブルの指揮官は英「Daily Mail」とのインタビューの中で、今年の夏を前にハミルトン側からアプローチを受けたと明かした。また、ハミルトンはフェラーリ会長ジョン・エルカーンとの間で本格的な移籍交渉を行ったようだとも語った。
「我々は何シーズンにも渡ってルイスの加入について話し合いを行ってきた」とホーナーは語る。
「何度か接触があったんだ。直近では今年の初めに、興味があるかどうかについて問い合わせがあった」
「彼はジョン・エルカンにも会った。真剣な話し合いが行われたと私は考えている」
ハミルトンがフェラーリに移籍するとの話題が盛り上がったのは今年5月の事だった。
ハミルトンは以前からマラネロへの移籍が噂されており、フェラーリが4000万ポンド( 約75億円)という巨額のオファーを用意しているとの報道もあった。
だが、ハミルトンやフェラーリのフレデリック・バスール代表は否定し、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「真実ではない」と一蹴した。
レッドブルへの接触の事実は、ハミルトンがフェルスタッペンとタッグを組むことを100%除外していないことの表れと言えるが、最終的にレッドブルはこのアプローチを断った。
ホーナーは「私にはマックスとルイスが上手くいくとは思えない。ダイナミズムが合わないだろう。我々は今のラインナップに100%満足している」と付け加えた。
新たな契約の発表に際してハミルトンは、タイトル争い復帰に向けた強い思いを語り、メルセデスでそれを実現するのは「やるべきことが山積み」だとしつつも、「やりたい場所は他にはない」と語った。