ロマン・グロージャン、ハースF1を経てデイル・コインから2021年インディカーに参戦

ジル・ビルヌーブ・サーキットでインタビューに応えるハースのロマン・グロージャンcopyright Haas F1 Team

ロマン・グロージャンがデイル・コイン・レーシングと契約し、2021年シーズンのNTTインディカー・シリーズに参戦する事が正式発表された。昨年末までケビン・マグヌッセンと共にハースからF1を戦っていた34歳のフランス人ドライバーは新天地を米国に求め、北米最高峰のオープン・ホイールに挑戦する。

今季のインディカー・シリーズは現時点で17戦を計画しているが、インディアナポリス500マイルレースを含むオーバル戦については現在検討中との事で、ロード及びストリートの13戦への参戦が発表された。

以前よりインディカー・シリーズへの興味を口にしていたグロージャンだが、昨年のバーレーンGPで衝撃的な事故に見舞われて以降、デイル・コインとの契約の噂が囁かれるまではキャリア継続を危ぶむ声が出ていた。

チームオーナーのデイル・コインは「バーレーンGPの事故以前からロマンとは何度か話をしていた。彼が我々とともにキャリアを続ける事を決断してくれて本当に嬉しく思うし、彼のようなドライバーをアメリカに、そして我々のチームに迎え入れる事ができ胸が高まっている」と語った。

F1ドライバーがフルタイムでインディカーへと転向するのは2019年のマーカス・エリクソン以来となる。今季は佐藤琢磨、セバスチャン・ブルデー、アレクサンダー・ロッシを含めた5名の元F1ドライバーがグリッドに付く。

「来シーズンに向けて色々な選択肢があったんだけど、その中でもインディカーは特に僕が望んでいたものだった。とはいえ、オーバルに挑戦する準備はまだできていないけど!」とグロージャン。

「インディカーは、これまで僕が経験してきたシリーズと比較して遥かに条件が平等なレースだから、表彰台や優勝を懸けてもう一度戦える事が嬉しい」

「左手はまだ治っていないけど、次のキャリアをスタートさせる準備は整った」

過去2シーズンに渡ってデイル・コインに所属していた元ハースF1育成下のサンティノ・フェルッチはNASCARへと転向する。グロージャンは2017年のインディカー・ルーキー・オブ・ザ・イヤーであるエド・ジョーンズとタッグを組む。

グロージャンはジョーンズと共に、2月22日にバーバー・モータースポーツパークで開催されるテストに臨む。2021年シーズンは4月18日にバーバー・モータースポーツパークで開幕を迎える。

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